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【特集】地域とともにある『次世代の学校』コミュニティ・スクール導入校が増えました

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青森県青森市

近年、学校や地域を取り巻く社会情勢は複雑化、多様化しており、学校・家庭・地域が単独では解決できない課題が多くなっています。学校・家庭(保護者)・地域が一体となって子どもたちの成長を支えていく「地域とともにある次世代の学校づくり」を進めるための仕組みが、コミュニティ・スクールです。

■コミュニティ・スクールの仕組み
本紙の図をご覧ください。

■コミュニティ・スクール導入校が増えました
市では、中学校区で1つの学校運営協議会の設置を進めています。このことにより、小学校入学から中学校卒業までの9年間を見通した教育課程の作成や学校運営が可能となります。

令和5年度は、新たに4中学校区(浪打中学校区、佃中学校区、荒川中学校区、新城中学校区)が加わりました。
現在、12中学校区(39校)にコミュニティ・スクールを導入しています。

・平成31(令和元)年度設置校…東中学校区、浦町中学校区、三内中学校区、浪岡中学校区
・令和3年度設置校…油川中学校区、筒井中学校区、戸山中学校区、北中学校区

■コミュニティ・スクール導入でこう変わる!
▽学校課題の解決
(学力向上、いじめ、不登校、教職員の多忙化解消など)
保護者・地域住民が積極的に子どもたちの教育に携わることで、“顔が見える”関係となり、地域の理解と協力を得た学校運営が実現します。

▽地域課題の解決
(地域貢献、防災、防犯、キャリア教育など)
大規模災害時の緊急対応など、地域課題の解決に向けて、学校と地域が一体となって取り組むことができます。

■コミュニティ・スクールの導入によりこんなことができました!
▽浦町中学校区
(浦町中学校、堤小学校、莨町小学校、橋本小学校、浦町小学校)
工藤 知久子 CSディレクター
~浦町スノーバスターズ~
浦町中学校1、2年生が出身小学校や浦町中学校において、先生、PTA、おやじの会、地域住民とともに除雪ボランティア活動を実施しました。
児童生徒は学校周辺を一斉除雪しながら地域住民と交流し、感謝の言葉を掛けてもらい、地域の一員としての自覚につながっていきました。

▽戸山中学校区
(戸山中学校、戸山西小学校)
里村 伸子 元CSディレクター
~小中合同クリーン作戦~
きれいなまちづくりを目指して、毎年行っています。チラシで町会にお知らせをし、児童生徒、地域の皆さんが各町会の公園に集合。一緒に清掃活動が始まります。これからも地域のかたとともに継続していきたい大切な活動です。

■青森市立東中学校
中居 敬子 元校長
東中学校区学校運営協議会では、「地域と共にできること」と題して代表生徒(中学生)、学校運営協議会メンバー、教職員、教育委員会が加わり熟議をしました。様々な意見が出され、中学生からの意見の一つ、「勉強の教え合い」が実現できました。中学生が、自分の出身小学校へ行き学習の補助をするという活動でしたが、参加した中学生は、教えることの楽しさや難しさを感じていました。また、小学生は「分かりやすく教えてくれてうれしかった」と喜んでいました。活動に参加できなかった中学生は次回参加したいと意思表示をしていたようです。次に何を計画しているのか楽しみです。

■油川中学校区学校運営協議会
葛西 清光 会長
油川中学校区は歴史と伝統のある地域です。油川の歴史と伝統そして文化を伝えるために、当協議会では「ふるさと未来学」という部会を設けています。
青森市の天然記念物である「シナイモツゴ」や、地域ねぶたの先駆けといわれる「油川のねぶた」について学んでいます。昨年は、金魚ねぶた100体を作り、「油川子供ねぶた祭」に参加しました。また、秋の風物詩「かかしロード280」にかかしを作って展示しています。
こうした体験や学びを通じて自分たちの故郷に誇りと愛着を持って、ずっと住んでいたいと思える心が育ってくれることを願っています。

問合せ:文化学習活動推進課
【電話】017-718-1384

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