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青森市医師会からのお知らせ Vol.1

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青森県青森市

■「がん治療の最前線」
寄稿:棟方正樹さん(青森県立中央病院副院長/がん診療センター長)

青森県はがんの死亡率が19年連続全国ワースト1位で、「短命県返上」には最新のがん治療を知ることが重要です。
外科治療は内視鏡を使用する胸腔鏡・腹腔鏡下手術、さらに進化したロボット支援下手術「ダヴィンチ」が登場し、より細かい操作が可能で傷が目立たない、入院期間が短いなど低侵襲手術となっています。放射線治療は手術同様の局所治療で、強度変調放射線治療などの線源の照射方法の工夫や陽子線や重粒子線の新たな線量でがん細胞を狙い撃ちする方法があります。薬物療法はがん細胞の増殖や転移を行う特定の分子に作用する分子標的薬、自身のリンパ球を活性化させる免疫チェックポイント阻害薬の登場で長期生存が得られるようになりました。
より高い治療効果のため、これらの治療法を組み合わせることが「集学的治療」で、各科の専門医、スタッフが集まり治療方針を検討することが「キャンサーボード」です。最近ではがん細胞の遺伝子の変化を調べ、患者さん一人ひとりの特徴に合わせた治療「がんゲノム医療」も行われています。このようながん治療をより安全・安心に提供するために、多職種によるチーム医療が重要となります。
「がん診療連携拠点病院」などにはがん相談支援センターが設置され、金銭面のほか、がん治療の情報など必要な支援が受けられます。

問合せ:青森市医師会
【電話】017‒777‒1501

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