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自治体の皆さまへ

大間病院だより

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青森県風間浦村

◆痛風のおはなし

皆さんこんにちは。大間病院の小成田です。
5月の初めは「立夏」とも呼ばれ、暦の上では夏の始まりとなります。春から夏へと移り変わり、徐々に暖かくなり過ごしやすくなっていくのではないでしょうか。

さて、大間町や佐井村では5月になるとウニ漁が最盛期を迎えます。各地でウニ丼などが食べられることも多く、旬のウニはとてもおいしいですね。
しかし、ウニの食べ過ぎには注意が必要です。それは、ウニを食べ過ぎると「痛風」になってしまうからです。

痛風とは尿酸という物質が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う発作を起こす病気です。痛風の発作が起こると、ある日突然足の親指の付け根が腫れ、歩くことが困難なくらいの痛みに襲われます。
尿酸はプリン体という物質が肝臓で分解されて生じる老廃物です。すなわち、プリン体を多く含む食事が痛風の主な原因となります。
ウニには100gあたり137.3mgものプリン体が含まれており、これは同じくプリン体を多く含むイクラのお寿司1貫分で換算すると、約40倍になると言われています。
ウニやイクラの他にプリン体を多く含む食材としては、レバー、白子、あんこう、エビ、干物など、いわゆる“おいしいもの”に多いとされています。(以前痛風は「ぜいたく病」とも呼ばれ、高級な食材をたくさん食べる人がなるイメージの病気とされていました。)これらを食べ過ぎずに、野菜などを多めに、バランスの良い食事を心がけることが痛風の予防には大切です。

食事だけではなく、アルコールの過剰摂取にも注意が必要です。ビールや日本酒にもプリン体が多く含まれており、過剰に摂取すると痛風になってしまいます。プリン体を多く含む食べ物をつまみにお酒をたくさん飲んでしまうと、ダブルパンチで尿酸値がはね上がり、痛風になってしまいます。アルコールに関しても、節酒や休肝日をもうけることなどが大切です。日頃の食生活を見直し、塩分や脂質だけでなく尿酸値も意識しながら、おいしい食事を楽しみましょう。

内科医長 小成田 衆

◆ニューフェイスの紹介
4月より大間病院で勤務することとなった新任医師を紹介します。
(1)担当科(役職)
(2)前任地
(3)趣味・特技
(4)抱負

▽落合 秀也さん
(1)内科医長
(2)青森県立中央病院 総合診療部
(3)空手道、ボウリング
(4)1年ぶりに帰ってきました。皆さんの役に立てるよう頑張ります。

▽角田 健悟さん
(1)内科医長
(2)青森県立中央病院
(3)ギター、写真、資産設計提案業務
(4)これまで学んできたことを活かして地域のために精一杯がんばります。よろしくお願いします。

▽斎藤 佳菜子さん
(1)内科医長
(2)三戸中央病院
(3)カラオケ
(4)昨年は山の近くで働いていました。今年は地元(むつ市)の近くで働けて、海の近くということもあり、楽しみにしていました。至らぬ点が多いかと思いますがよろしくお願いします。

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