◆熱中症に注意!予防は5月から‼
皆さんこんにちは!大間病院の落合です。連休も終わり、徐々に気温も上がってきましたね。今月は脱水症、熱中症についてお話しします。熱中症は夏になったら起こるもの、暑くなったら注意しようと思っていませんか?しかし熱中症は汗をかくことに慣れていないこの梅雨前後の時期から注意が必要です。私たちの体温は37度前後で生命維持に必要なホルモン、酵素が働けるようにできています。そのため、体を動かすことや周囲温度による熱の産出と発汗による熱の放散によって体温バランスをとっています。しかし5月の時期はまだ体が汗を作ることに慣れていないため、熱の放散がうまくできない時期です。なので体温が上昇しやすく、酵素やホルモンの働きが邪魔され、水分も体を冷やすことに使われるため脱水が進み、体温が上昇し様々な症状をきたします。この状態を熱中症と言います。
熱中症の症状でめまい、筋肉痛、手足の痺れ程度であれば軽症とされ、口からの水分摂取や体を冷やすことで対応できますが、頭痛、吐き気、怠さなどがあれば中等症であり、病院での治療(点滴など)が必要となります。さらには意識障害、高体温などにまで至るものを重症と言い、命の危機が伴い、大きな病院での集中治療が必要になる可能性があります。
では熱中症、脱水にならないためにはどうしたらいいでしょう?まずは衣服を適切に着ることです。通気性のいい服、吸水性や速乾性に優れた下着の選択から始めましょう。外出するときは日差しを避けること(日陰を歩くことや日傘や帽子を使う)。暑い日は無理をしないことが大事です。忘れがちですが水分摂取を軽くみてはいけません。運動せずとも水分は毎日1000ミリリットルほど体から自然に失われ、加えて尿などでも失われます。一度にとは言いませんから水分をペットボトル3本程度は飲むように心がけましょう。
みなさんで熱中症に気をつけながら楽しい毎日を過ごしましょう!
内科医長 落合 秀也
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