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自治体の皆さまへ

大間病院だより

23/27

青森県風間浦村

◆たばこのお話

皆さんこんにちは。大間病院内科の木村です。まだまだ暑い日が続きますね。引き続き熱中症には気をつけていきましょう。

さて、今日は「たばこ」についてお話をさせていただきたいと思います。皆さんご存じかと思いますが、たばこは人体にとってさまざまな害を引き起こします。現在、世界中で年間500万人もの人が喫煙関連の病気で亡くなっていると言われており、予防できる最大の死亡原因であるとされています。

その害については、1つめに「がん」になりやすくなるということです。肺がんはもちろんですが、口や喉のがん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膀胱がんなどへの関連も言われています。

2つめは、たばこは肺を徐々に傷つけていくということです。「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」という病気を聞いたことがあるでしょうか。これは喫煙習慣のある中高年の方に発症する可能性が高いと言われている病気で、動いた際の呼吸の苦しさや痰などが症状として出てきます。治療としては、まずは禁煙すること、また吸入薬などを使用しますが、症状が進んだ場合には在宅で日常的に酸素吸入を必要とする可能性もあります。

3つめは、喫煙は動脈硬化を進めてしまうということです。動脈という血管の弾力性がなくなってしまうことで動脈硬化が進んでしまうと、心筋梗塞や狭心症といった心臓の重大な病気や、脳梗塞などの病気を発症するおそれが高くなります。動脈硬化を進めてしまう原因としては喫煙の他にも、高血圧症や脂質異常症、肥満、運動不足などがあげられます。このようなさまざまな原因に対してひとつひとつ介入していくことが大切だと言えます。

以上、たばこの影響についてお話させていただきました。たばこに関する疾患が心配な方、禁煙に関して興味のある方は、ぜひ大間病院へ受診し、医師に相談していただければ幸いです。

副院長 木村 凌矢

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