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自治体の皆さまへ

新年のごあいさつ(1)

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青森県風間浦村

風間浦村長
冨岡 宏

◆『安心と生きがいを実感し持続可能な村づくり』を目指して
明けましておめでとうございます。
令和6年の新春を村民の皆様とともに穏やかに迎えられましたことを心よりお喜び申し上げます。
昨年の夏は、災害級の猛暑となりましたが、村内では大きな事件・事故や火災・自然災害もなく平穏な一年となりました。しかし、全国的には、異常気象による線状降水帯の発生が相次ぎ、豪雨による河川の氾濫や土砂崩れ等の災害が起こり多くの方々が被災され、自然災害の猛威を痛感したところであります。被災されました方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興を願うものであります。
一方、新型コロナウイルス感染症は分類が2類から5類へと移行され、多くの制限が緩和されたことにより、経済活動もコロナ前の状況に大きく戻り始めました。
しかし、今なお新型コロナウイルス感染症は確認されており、加えてインフルエンザの流行が確認されるなど油断できない状況が続いています。村民の皆様には、引き続き、積極的なワクチン接種と予防対策をお願いいたします。
日本経済は、新型コロナウイルス感染症による制限が緩和されたことにより、大きく経済活動が再開されていますが、長引くウクライナ情勢に加え、イスラエルガザ地区での戦闘勃発など、その影響が懸念されています。
県内においては、福島原発処理水の海洋放出により、中国の輸入規制が強化され、ホタテ・ナマコ等の輸出が滞り、漁業者や加工業者などが打撃を受けております。
食料・原材料・エネルギー等の自給率の低い日本は、すべての価格が高止まりの傾向にあり、さらには2024年問題による人手不足等が及ぼす経済活動への影響が懸念されていますが、新型コロナウイルス感染症の影響がやわらぎ、経済活動が大きく好転することを期待しつつ、その流れに遅れないよう国・県の動向をしっかり見極め、村政運営に努めて参ります。

◆『風間浦バイパスの早期完成』
令和3年8月の豪雨災害により甚大な被害が発生し、下風呂・桑畑地区が一時孤立状態となりました。今なお復旧工事と防災工事が進められています。
迂回路のない国道279号は、落石等により常に通行止めの危険があり、そのほとんどが津波浸水区域となっています。村では村議会とともに、バイパス整備についての要望活動を長年続けてきました。令和4年、県では豪雨災害における孤立集落の発生を踏まえ、バイパス化の計画を発表しました。さらに昨年10月には全線高台への概略ルートが発表され大きな一歩を踏み出しました。早期完成に向け更なる要望活動を展開して参ります。

◆『役場庁舎・消防庁舎の移転整備』
津波浸水想定区域にある現在の役場庁舎と消防庁舎等の移転整備は、易国間古野地区高台(野球場の北西側)を移転整備地に決定し、地権者並びに周辺住民の皆様より事業へのご理解をいただき、実施設計等の作業を進めております。
令和6年度においては、本体工事に着手し、主な財源となる緊急防災・減災対策事業債(令和7年度までの時限措置)の期限内での本体工事完成、令和8年秋の新庁舎での業務開始に向け事業を進めて参ります。

◆『持続可能な水産業の育成』
基幹産業である水産業は、イカ漁の不振、燃料価格高騰等により厳しい経営状況が続いています。一方、長年にわたり漁協と連携し実施してきた水産多面的機能発揮対策事業を活用したウニの適正管理事業においては、一定の効果が見られ、蛇浦地区では、広範囲に昆布の繁茂が確認され、漁獲量・漁獲金額とも大幅な増となりました。今後も昆布の繁茂が期待されているところです。
易国間・下風呂地区においても、一部の海域で昆布の繁茂が確認されています。引き続き、ウニの適正管理と漁港内でのウニ・ナマコの畜養殖の試験事業を継続し、加工業者との連携を図りながらウニの周年生産体制の確立・高価格時期での販売、大規模なナマコの畜養殖事業の展開を目指します。
また、需要が高いサーモンについても、河川を活用した稚魚育成から海洋養殖までの一連の養殖事業の可能性を調査し、持続可能なつくり育てる漁業の推進を展開して参ります。

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