◆『脱炭素・地球温暖化対策』
村では、令和5年3月1日、『ゼロカーボンシテイ』への挑戦を宣言いたしました。
地球温暖化問題は、令和3年8月の豪雨災害や近年の全国的な大規模自然災害の大きな要因とされています。
森林資源の中でも適正な経営・管理保全された森林は、最も二酸化炭素の吸収量を確保・蓄積すると言われています。引き続き森林環境譲与税を活用し、間伐や適正な時期での主伐、再造林等による森林整備と積極的な木材利活用を推進して参ります。
また、ウニの適正管理による藻場の再生事業も脱炭素に大きく貢献すると言われております。
これら、グリーンカーボン事業並びにブルーカーボン事業を積極的に展開するとともに、小水力発電、大型風力発電、陸上・洋上太陽光発電等の再生可能エネルギーの導入を進め脱炭素社会の実現に挑戦して参ります。
◆『温泉街の賑わいの創出と事業継承』
全国的にお祭りや花火大会等の各種イベントの通常開催、お盆の帰省、夏休みを利用した旅行等の人流が戻り、下風呂温泉においても観光客は、コロナ禍前に近づきつつあります。今後も、旅行需要は大きく伸びることが予想されています。この流れをしっかりと捉え、温泉街の賑わい継続を図ります。その中において、ホテル・旅館のスタッフ不足により営業を制限する施設もあり、後継者不足が課題となっています。村では、昨年事業継承の一環として全国に『お試し女将』を募集し、女将業を体験していただきました。令和6年度は、お試し期間の延長や地域おこし協力隊の導入等により後継者養成を計画し、事業継承に繋げて参ります。
◆『子育て・教育環境の整備』
風間浦村教育大綱の基本理念・基本方針により、村民一人一人が郷土の歴史と風土を受け継ぎ、生涯にわたって学び続けることを応援し、充実した人生の実現に繋げて参ります。さらには、家庭、保育所、学校、地域の連携を推進し、学ぶことを通して、郷土に誇りと愛着を持って、未来を切り拓き、心豊かで夢や希望を抱いてたくましく生きる人づくりを目指します。
その一環として、学校法人同志社からのご協力をいただき、小規模校のメリットを最大限活かし、ギガスクール構想等の先進的な教育環境の整備運用を図ります。
また、保育料の無償化、高校生までの医療費無償化を継続し、子育て世代の負担軽減を図ります。
その中で、働く場は他の市町村であっても、この村で暮らし、子育てをし、教育を受けさせたいと思えるような、住宅環境整備等の施策の推進とPRを展開して参ります。
◆『福祉・医療の確保と健康増進』
新型コロナウイルス感染症拡大による制限も緩和され、多くの福祉・健康増進事業も再開されてきました。引き続きボランティアの方々のご協力をいただき、湯っ子の会やデイサービスをはじめ各地区の公民館等で『いきいき教室』を開催し、閉じこもり予防、認知症予防に繋げて参ります。併せて、昨年社会福祉協議会が主体となり開始した、配食・見守りサービス事業についても支援を継続し高齢者福祉の増進を図ります医療については、引き続き指定管理により大柳先生(医療法人章士会)にお願いし医療の充実を図ります。また、インフルエンザ等のワクチン接種についても、村の助成により村民の負担軽減を図り風間浦診療所のご協力のもと感染予防を推進して参ります。
健康増進については、健診率の向上対策をはじめコロナ禍での運動不足解消のためのウオーキング教室・ヨガ教室等の開催に取組んで参ります。
令和6年においては、多くの事業がコロナ禍前の規模で開催できる見込みとなっています。ボランティアの方々や関係機関のご協力をいただき、桑畑温泉『湯ん湯ん♪』と下風呂温泉『海峡の湯』での老人無料入浴を活用した事業を拡充するとともに、総合福祉センター『げんきかん』等を活用し、幅広い年齢層を対象とした交流・憩いの場を確保し、生きがい対策、健康増進、健康寿命の延伸を図って参ります。
また、令和8年の秋には、役場新庁舎が古野地区高台に開庁予定となっており、村民生活課も移動し、各種手続きが一元化されます。総合福祉センター『げんきかん』については、利活用検討委員会を設置し、デイサービス事業、配食・見守りサービス事業の継続を基本とし、今後について様々なご意見を頂き利活用について検討して参ります。
私も村長就任2期目の最終年となりますが、風間浦バイパスの早期完成、役場・消防庁舎の移転整備、防災・減災対策、医療・福祉・教育の向上そして持続可能な地域産業の育成を最重要課題とし、村民各位のご理解とご協力そして全国各地の風間浦村を愛する皆様のご支援をいただき、すべての村民が安心と生きがいを実感できる活力ある風間浦村を目指し、令和6年の村政運営に取り組んで参ります。
新年が皆様にとりまして、穏やかで輝ける年となりますようご祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。
◆新年明けましておめでとうございます
風間浦村職員一同
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