大根、ホタテ、煙突、ブドウ畑…皆さんはこの言葉を聞いて、下北のどこの地区が思い浮かびますか?煙突が少し難しいかもしれませんが、ブドウ畑でピンときた方も多いのではないでしょうか。正解は川内地区です。今回は、この下北の魅力を一つのストーリーにして紙芝居「陸奥湾のなかまたち」を制作した、読み聞かせグループ「フレンズ」と、絵を担当するえつこさんをご紹介します。
◆「なかまたち」のつながり
フレンズの皆さんは、普段から図書館などで読み聞かせの活動をしています。絵本や紙芝居を通して楽しい時間を過ごすことでこどもたちに「何か」を伝えられると感じ、代表の千代谷さんは「楽しく簡単に、下北ジオパークをこどもたちに伝えたい」との想いから下北ジオパークを題材にした紙芝居「なぜ、海の水はしょっぱいの?」を制作し、今年2作目である「陸奥湾のなかまたち」を制作しました。
普段から聞いていた川内地区の魅力や美味しいものをもとにストーリーが構成され、絵を担当しているえつこさんは、色使いや実際の風景を再現するなど、大人になってもふとその場面を思い出すような紙芝居になるように工夫したと言います。
「なかまたち」のふるさとへの想いがつながり、この紙芝居ができました。
◆楽しんでもらうこと、そして自分たちも楽しむこと
フレンズの活動を通して、こどもたちが大人とはまた違う視点で発見したり感じたことを話してくれると嬉しくなると言います。
「フレンズの活動は、こどもたちに楽しんでもらうこと、そして自分たちも一緒に楽しむことが大きな目的の一つ。」読み聞かせにはお父さん、お母さんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来てくれることもあるそうです。世代に関係なくふるさとの良いところや新たな発見を共有し、一緒に楽しく学べる機会となっています。
◆下北に「ある」っていうことを知ってもらえたら
紙芝居を通し、「一つひとつ下北の自然や良いところを知ってもらって好きになることで、大きくなったときに下北って良いなって、ふるさとを大切に想ってもらえたら。」その想いがフレンズの皆さんの原動力につながっています。
下北にしかない景色や、歴史や文化、食べられる味があるということを知り、ふるさとを大切に想う気持ちやこれからもふるさとを守っていく気持ちにつなげていって欲しいと思います。
ジオパークを学んだこどもたちが、ふるさとの魅力やジオパークについて次世代に伝えてくれることを願っています。
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