◆『人生会議』してみませんか?
早くも12月ですね。年の瀬に親戚やお友達と顔をあわせる方もいるかと思います。皆さん、今年はどんな年だったでしょうか。もし語り合う機会があるのであれば、「人生会議」もしてみませんか?
人生会議は、もしもの時のために、あなたが望む医療やケアについて前もって考えて、家族と共有し、可能であれば医療や介護などケアを行うチームとも共有するために話し合うことをいいます。あなたはいつ具合が悪くなって病院に行くかわかりません。その時に、あなたの明確な意思を確認できるかわかりません。判断力がなくなってしまうかもしれません。その時に備えて、元気なうちに、判断力があるうちに、どのような医療やケアを望むのか、または望まないかを考え、意思表示しておくことは、万が一に備えてとても大事なことだと思います。縁起でもない話ですが、遠慮なく考え話し合う。それが人生会議です。必ずしも亡くなり方を決める話し合いではありません。具合が悪くなった時にどのように過ごしたいかを話し合うのです。
とはいっても、何を話し合えばいいのかピンとこないかもしれません。インターネットが使える方であれば「人生会議やり方」「ゼロからはじめる人生会議」などと調べると、ヒントが見つかります。それでも難しければ、医療介護スタッフに聞いてみても構いません。医師に聞いてもいいし、看護師に聞いてもいいし、介護士に聞いてみてもいいと思います。また、医師、看護師、介護士それぞれで考えてほしいことも違いますので、複数の人に聞いてみてもいいと思います。
しかし、気持ちは揺れるものです。時が経つにつれて考えが変わるかもしれませんが、1回目の人生会議で人生が決まるわけではありません。考えが変わればまた人生会議をしてみて、新しい考えを関係する人と共有しなおすことを続けることも大切です。そして、人生会議は年齢を問いません。若い人でもいつ病気になるかわかりません。老若男女を問わず、みんなの人生会議をしてみてもよいのではないでしょうか。
年の瀬に少し暗めの話だったかもしれませんが、人生会議は前向きなものです。みんなで来年に向かって歩んでいきましょう。皆さん、よいお年を!
内科医長 梅村 澄和
◆大間病院の年末年始休診日のお知らせ
※12月28日(土)より1月5日(日)まで、年末年始のため休診といたします。
なお、救急患者については随時受付いたします。
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