令和6年1月1日に発生した能登地方を震源とする地震は、石川県を中心に甚大な被害をもたらしました。多くの人々が日常を奪われ避難生活を送る中、日赤は発災直後から救護班の派遣や救援物資の配布など、被災地の支援に動いています。今回は赤十字ニュース、日赤災害救護速報から一部抜粋して、その活動状況や被災地の声をお届けします。
日赤は、発災翌日の1月2日から災害医療コーディネートチーム、および救護班(DMATを含む)を現地に順次派遣し、被災者の手当や診察などの救護活動を開始。避難所や医療支援が届きにくい集落や施設へ向けては、巡回診療を行っています。また、多くの赤十字ボランティアの協力により、毛布や安眠セット、簡易トイレなどの救援物資を配布する活動も実施しました。
さらに、1月4日からは「令和6年能登半島地震災害義援金」の受付口座を開設。寄せられた義援金は被災地の方々の生活を支援するため、全額を被災県の義援金配分委員会へ送金します。
◆日赤の主な活動状況(2月13日10:00現在)
▽職員派遣ボランティア
・救護班(DMATを含む) 延べ274班を派遣
・日赤災害医療コーディネートチーム 延べ81チームを派遣
・支部支援要員 53人を派遣
・赤十字ボランティア 延べ1,312人が活動
・心のケア調整班、心のケア班 20人活動中
▽救援物資の配布
・毛布 16,005枚
・安眠セット 5,230セット
・緊急セット 2,224セット
・携帯型簡易トイレ 3,400個等
◆被災地からの声
▽避難所の被災者 Tさん(82歳・七尾市)
「地震が起きたのは、お正月のおせちを食べ終えて、居間でくつろいでいたとき。立っていられない大きな揺れにびっくりしました。避難所ではトイレを流す水がないのでみんなで水くみに行きます。在宅避難している人も手伝ってくれて、みんな大変な中なのに人のやさしさが身に染みるというか、心温まります。うちの避難所はみんなで清潔に保っているから、きれいですよ。地域のつながりで頑張れています。日赤のお医者さんが避難所にきて診てくれたのは、心強く感じました。こうやって話しを聞いてくれるのもうれしいんです」
問合せ:風間浦村 村民生活課 福祉介護グループ(日赤風間浦村分区事務局)
【電話】0175-35-3111
(風間浦村総合福祉センター内)
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