◆脱水症 梅雨の時期から気を付けて
初めまして。この4月から大間病院に赴任して参りました梅村澄和(うめむらきよたか)です。八戸市出身、自治医科大学卒で、昨年度までは青森県立中央病院にいました。
実は、大間町に来ることが決まってから、初めて住む地域で生活面に関して不安があったのですが、いざ住んでみると日常の買い物には不便しませんし、食事処は旨い、車が少なくてドライブが快適で眺めも良い、と、プライベートも楽しみながら仕事ができています。
自分自身がこの地域の生活を楽しんで過ごすためにも、皆さんの町、村を元気に保てるよう大間病院からお手伝いしますので、どうぞよろしくお願いします!
さて、6月となり、じめじめとした季節がやってきました。雨も多く、水っ気が多い時期ですが、実は脱水症になりやすい時期でもあります。まだ暑い時期ではありませんが、湿度が高いと上手に体温を下げられず、じわじわと汗をかき続けます。しかし、そこまで暑くないために水分摂取は少なくなりがちです。特に、高齢の方はのどの渇きなどの症状に気づきにくく、血圧や心臓などの薬によって尿が多く出る方はさらに脱水になりやすいです。そして、脱水であることに気づかないままでいると、暑くないのに熱中症になってしまう危険性があります。
脱水のサインは手、口、尿に出やすいです。手の甲の皮膚をつまんで離してもすぐに元に戻らない、爪をつまんで離したときに白くなったものがもとに戻るのに3秒以上かかる、舌が粉を吹いたように白くなっている、尿の回数が少なくて濃い、といった症状があるときにはすでに脱水の可能性があります。
そんな「かくれ脱水」にならないように、“のどが渇く前に”コップ1杯の水を飲むようにしましょう。3時間ごとに1杯ずつ飲めれば十分かと思いますので意識して飲むようにしましょう。
医師は皆さんの健康を保つお手伝いはできますが、皆さんの健康と元気をかたちづくるのは皆さん自身です。私たちの言葉を通じて皆さんが少しでも健康を気にするようになっていただけると嬉しいです。
(*現在治療中の病気があって飲水の制限がある方は医師にご相談ください。)
内科医長 梅村 澄和
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