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大間病院だより

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青森県風間浦村

◆ダニのお話し
夏の厳しい暑さもいくぶんか和らいだ今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
今回お届けするのは、実はこの時期に多い「ダニ」のお話です。

家の寝具の下や、古いタンスの中、重ねた段ボール間など、いたるところにダニは存在しています。ダニは夏場に繁殖するため、ダニアレルギーの方は、8月後半頃から鼻水やくしゃみなどが悪化しているでしょう。
実は、ダニは死骸となったあともアレルギーの原因として猛威を振るいます。そのため、この9月から10月にかけてが、最もダニの死骸が多く発生し、アレルギー症状が強く出る時期となります。
アレルギーの症状は、鼻水、くしゃみだけではありません。皮膚に膨らんだようなかゆいできものができたり、目がかゆくなったりなど、多彩な症状が出ます。時には喘息のように咳が止まらなくなったり、呼吸できなくなったりして命の危険にさらされることもあります。
ダニの悪影響を減らすためには、衛生環境を整えることが大切です。掃除機はゆっくり丁寧に時間をかけて使用することが重要です。ほこりがたまりやすいところは特に念入りに清掃しましょう。
ダニは乾燥に弱いため、適度に換気を行いましょう。畳と絨毯の間のように湿気がたまりやすいところは、ダニにとってはよい住処です。なるべく畳の上に絨毯は敷かないようにしましょう。
寝具の手入れの仕方も重要です。ダニは50℃10分で死滅します。天気のいい日は夏場で2時間、冬場で4時間の天日干しが効果的といわれています。なお、干した後は、掃除機でダニの死骸を取り除くのを忘れないようにしましょう。また、可能であればふとん丸洗いも効果的であるといわれています。

ダニの処理は一朝一夕でできるものではありません、日ごろの衛生管理に気を付けダニを駆逐し、過ごしやすい秋を手に入れましょう。

内科医長 平 佳菜子

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