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自治体の皆さまへ

大間病院だより

17/23

青森県風間浦村

◆気をつけようヒートショック

皆さんこんにちは。大間病院の田中です。
今回は今話題のヒートショックについてお話ししたいと思います。先日、有名な女優さんが浴室で亡くなっていたという報道を見て驚きました。原因はヒートショックの可能性もあるということでした。

ヒートショックとは、急激な温度変化により体に悪影響をもたらす病態です。急に暑いところから寒いところに行ったり、逆に寒いところから暑いところに行ったりすることで、血圧が急激に変化し、それにより様々な病気が引き起こされることがあります。

今回の報道のように、寒い時期に浴室やトイレなどで起こりやすく、また、青森の冬は特に寒いのでこれからの時期は家から外に出た時にも起こりうると考えられます。また家の中でも、暖かいリビングから寒い廊下やトイレに行くなどの際も同様の状況が考えられます。

血圧は普段ご自分で測定されている方なら分かるかもしれませんが、毎日同じ時間に測定したとしても、その日の体調やストレス、周囲の環境により簡単に変動するものです。周囲の環境には温度も含まれますが、それによって血圧が大きく変動してしまうこともあるのです。具体的には寒いところに行くと血管が縮み血圧が上がり、暖かいところに行くと血管が拡がり血圧が下がると考えられます。このような温度変化による血圧の乱高下を繰り返すと、意識を失ったり、心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気を発症することもあります。

では、ヒートショックにならないためにはどうすればよいのでしょうか。まずは急に寒いところに行かないように気をつけましょう。トイレや浴室に行く際は、行く前に少し暖めてから行くと良いでしょう。浴室内では急に熱いお湯に入るのではなく、まずはぬるめのシャワーを浴びるのが良いと考えられます。また、熱々のお風呂や温泉が好きな方も多いと思いますが、お風呂もぬるめの方が体には良いと言われています。

これからますます寒くなる時期です。皆さん身体に気をつけて、一緒に寒い冬を乗り越えましょう。

内科医長 田中 翔大

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