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【特集】伊東市歯科医師会(1)

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静岡県 伊東市

■伊東市歯科医師会の公的業務
▽5つの責務
(1)歯科健診事業
(2)学校歯科保健事業
(3)地域包括ケア推進事業
(4)多職種連携事業
(5)災害対策事業

(1)歯科健診事業の充実
歯科医師会と市の連携事業として、歯周病検診・妊産婦歯科健診を実施し、また後期高齢者歯科健診、事業所歯科健診などを実施しています。市民のお口の健康向上、全身の健康向上、そして健康寿命の延伸を目指しています。

(2)学校歯科保健事業の充実
保育園から高校までの歯科健診事業により、むし歯・歯肉炎などの減少に努め、大人になるまでに正しい知識を身につけるよう歯科教育を行います。むし歯予防に多大な効果を示す「フッ化物洗口事業」は、現在、保育園・幼稚園にて実施していますが、今後は、小中学校まで事業の拡大を目指しています。

(3)地域包括ケア推進事業への参画
通院できない要介護者への訪問歯科診療の要望に応えることは、歯科医師会の責務です。介護保険事業における会議などへの参加、市民向け研修会などの企画などを実施しています。なお、「伊東市医療・介護マップ」に訪問可能歯科診療所を掲載しています。

(4)多職種連携事業
伊東市医師会・伊東熱海薬剤師会などと会議・研修会を通じ連携を築いています。また、伊東市民病院と周術期口腔機能管理などの連携事業を実施しています。手術などで入院する患者さんに事前口腔ケアを行うことで、手術後の誤嚥(ごえん)性肺炎や術後合併症の発生リスクを軽減します。

(5)災害対策事業
被災時の救護所におけるトリアージなどの救護業務に参加し、避難所における歯科保健業務(被災者の緊急歯科治療・口腔ケア)を実施します。また、ご遺体の収容所において、歯牙鑑定を行い身元確認作業に従事します。コロナ禍で延期していた救護所訓練・遺体収容所訓練などは今後実施の方向です。

■伊東市歯科医師会会員
歯科医師会会員に対しては、医療保険・学術情報などの迅速・正確な伝達を実施しています。学術講演などは随時開催し、会員の知識技能の向上に努めています。
(会員数43人)

■アフターコロナの口腔管理
コロナ禍の間、マスク着用が当たり前になっていました。その間、多くの人がお口のお手入れを疎かにしているのでは、と危惧していました。「歯が見えないからいいや。」、「口臭も分からないし。」と、口腔管理が二の次になり、かかりつけ歯科医院での定期健診を多くの人が控えたと思います。5月から新型コロナウイルス感染症が5類に変更となり、マスクを外す場面も増えつつあります。改めて口腔ケアの重要性を再認識してください。

お口が汚れて、歯周病菌が繁殖すると、新型コロナウイルス・インフルエンザウイルスなどの感染リスクが高まります。糖尿病・心臓病・脳梗塞・認知症などが悪化することが知られています。誤嚥(ごえん)性肺炎の原因でもあります。歯科医院で口腔ケアを行うことは、これらの予防につながります。口腔ケアは、コロナ・インフルエンザウイルス感染予防にも有効です。

口腔ケアによる歯周病の重症化予防は、適切な歯磨きによるセルフケアとともに、歯科医師によるプロフェッショナルケアが必要です。歯科診療所は今までと変わらず、感染症対策を行っています。スタンダードプリコーション(標準予防策)・換気対策を徹底して、感染予防に努めています。安心してご来院ください。

学校・職場などの集団の場における歯磨きは、コロナ時は、控えめでした。これからは感染に配慮しながら、ぜひ歯磨きを実施していただきたいと思います。

アフターコロナは口腔ケアを重視して、口腔そして全身の健康向上に努めてください。

(伊東市歯科医師会 会長 稲葉雄司)

▽学校・職場など、集団の場での歯磨き注意ポイント
・歯磨きはお口を結んだ状態で、前歯の裏を磨く時はお口を手で覆って磨きましょう。
・洗面所はソーシャルディスタンスを保って、歯磨き中は私語禁止。
・うがいは少ない水で、吐き出す時は低い姿勢で下を向いてゆっくりと。
・歯磨き後には手洗いをする。
・窓を開けて換気をよくする。

■3歳児歯科健診報告では、県内で「1番」の結果
令和元年度~3年度の3歳児歯科健診で、むし歯を持つ子どもの割合が4.3%と少なく、県内で一番良い結果が出ました(令和3年度静岡県3歳児健康診査結果の概要より)。この結果は、保護者の皆さんの頑張りと、かかりつけ歯科医と、子どもを取り巻く大人のサポートがあってのことだと思います。

しかしながら、本市の傾向を見ますと、市の健診が終了した後の4歳から徐々にむし歯が増加する傾向にあり、保護者の歯に関するサポートが薄れてくる時期と関係していると思われます。6歳~13歳までは永久歯への生え変わり時期で、大変むし歯になりやすい時期であり、保護者や周りの大人の「しっかり磨いた?」の一言が、大人になってもむし歯がないことにつながっていきます。

全ての年代の人の「お口の健康」のために、健康推進課はさまざまな事業で「お口の健康」を支援していきます。

▽5歳~17歳のむし歯経験のある人の割合(全国)

出典 文部科学省 令和3年度学校保健統計調査

問合せ:健康推進課
【電話】32-1583

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