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自治体の皆さまへ

認知症フレンドリーな地域を目指して

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静岡県 伊東市

~認知症地域支援推進員の取組~
認知症地域支援推進員は、認知症であってもなくても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、認知症の理解を深めるための普及啓発活動をはじめ、認知症の本人やその家族の視点に立った取組や地域づくりを行っています。
市内5か所の地域包括支援センター(宇佐美・伊東・中央・小室・対島)と高齢者福祉課に1人ずつ配置されています。
今回は取組の一部を紹介します。

◆9月は世界アルツハイマー月間
1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、9月を「世界アルツハイマー月間」と定めました。この日を中心に全国各地で認知症の理解を深めるためのさまざまな取組が行われています。

市では、認知症講演会(9月27日(水))を開催するとともに、伊東図書館に認知症地域支援推進員が推薦した認知症関連書籍を集めた認知症コーナーを設置(9月1日(金)~10月29日(日))しています。そのほか、市役所1階ロビーにも認知症コーナーを設置(9月15日(金)~26日(火))し、さらに今年度は、高齢者福祉課の公用車や地域包括支援センターの車両を中心に「認知症フレンドリーな地域」を推奨する認知症理解普及啓発ステッカーを貼り、市内を走行します。

※( )内は、今年度の開催予定日

◆講演会 認知症とともに生きる~認知症予防と共生~
対象:どなたでも(申込不要)
日時:9月27日(水) 14時~16時
会場:生涯学習センター ひぐらし会館
講師:
・東京都健康長寿医療センター研究所 副部長 岡村毅氏
・地域で暮らすMC1※の人 ほか

2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると見込まれ、認知症は誰もがなり得る身近な病気です。講演会では、認知症の疑い又は認知症と診断されても安心して暮らし続けられる地域づくり(共生社会)について、認知症予防(認知症にならないのではなく、発症や進行を遅らせる)の視点から地域で暮らす当事者とともに考えます。

※MC1(軽度認知障害)とは、健常者と認知症の中間に当たるグレーゾーンの段階を言います。症状の程度が軽く、認知症までは進行していない状態です。そのため周囲の支えがあれば、日常生活にはさほど支障はありません。

◆認知症サポーター養成講座 チームオレンジの活動
認知症サポーター養成講座とは、認知症を正しく理解し、本人やその家族を優しく見守り、できることがあればそっと手助けをする、思いやりの気持ちを持った「認知症サポーター」を養成する講座のことです。

講師は「認知症キャラバン・メイト」と呼ばれる講師になるための養成研修を修了した認知症地域支援推進員などが、地域に出向いて講座を開催しています。受講した人には認知症サポーターの証である「認知症サポーターカード」を交付します。

「チームオレンジ」とは、認知症サポーター養成講座で学んだことを土台に、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを実践するためのステップアップ講座を受講した認知症サポーターがチームを組んで、認知症の人やその家族のニーズに合った支援につなげる取組の総称です。市内にはすでに5つのチームオレンジが結成され、認知症の本人や家族も一緒に役割を持って参加しています。

◆おもい♡かなえるカード
皆さん、「ヘルプマーク」というものを見かけたことがありますか? ヘルプマークとは、外見からは分からない援助や配慮を必要としている人が、周囲に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるように作成されたもので、全国的に普及しています。ストラップ式とカード式の2種類あり、緊急連絡先や必要な支援内容を記載して利用します。

市では、周囲の人のちょっとした手助けがあれば自分の望んでいることや行きたい場所に行けるように、自分のおもいを自由に記載できる「おもい♡かなえるカード」を独自で作成しました。こちらのカードは、認知症の人だけでなく、どなたでも利用することができます。年齢を重ねても、認知症になっても、したいことを続けられるように工夫された、とても便利なカードになっています。

カバンや財布に入れて持ち歩き、必要なときに取り出して使います。

▽おもい♡かなえるカード
配布場所:市役所高齢者福祉課、社会福祉協議会、地域包括支援センター

▽ヘルプマーク配布場所
上記に加え、市役所社会福祉課、荻出張所、対島出張所

◎本紙8面でも事業紹介をしています。

問合せ:高齢者福祉課
【電話】32-0781

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