■新図書館新築工事入札不調後の経過
◇建設業界へのヒアリングを実施するなど、原因調査を行い、次の3点の状況が分かりました。
・木材、鋼材を始めとする資材価格や労務費が著しく高騰している。
・現市場は、「事業者が供給できる工事量」を「建設需要」が大幅に上回るなど、事業者が利益率の高い工事を選別できる状況にある。
・現況下で工事を執行するためには、公共工事積算基準に基づく適正価格を大幅に上回る事業費を見込む必要がある。
◇前述の状況を踏まえ、8月21日の市長定例記者会見にて新図書館新築工事については適正な入札時期を見定めることを発表しました。
◇市長の発表以降も、ヒアリングや市場の分析を継続しました。
【建築工事】
・各種建設資材、人件費の高騰が今後も見込まれる。
【電気設備工事・機械設備工事】
・各種建設資材、人件費の高騰が今後も見込まれる。
・全国的に設備施工会社の繁忙度が極めて高く、直近で対応できる会社が限られる。
◇その他
再入札時期検討のため、入札参加資格を有する事業者にアンケートを実施しました。
・静岡、神奈川に事業所を有する経営審査点数1500点以上のゼネコン…24社
・市内格付Aランクの指名業者
(建築一式)…6社
(電気工事)…10社
(管工事)…11社
■今後の本市新図書館建設に向けた4つの方針
(1)現設計のまま、実勢価格との乖離を埋めることは困難で、規模縮小(再設計)を視野に入れる必要があります。
(2)現計画のコンセプトや概念は維持しつつ、規模を縮小するための再設計を実施します。
※蔵書スペースの一部縮小や、諸室の統合などによるサイズダウンを図ります。
(3)再設計に係る時間・費用の削減に加え、これまで新図書館に携わってくださった人々の想いを無駄にしないためにも、現設計を基にした規模縮小(再設計)をします。
(4)建設資材、人件費の高騰が続く見込みがある中、建築・設備共に各社施工できる可能性が高い時期を見定めた上での入札を執行します。
市民の皆さんの想いがつまった「夢と未来を育む図書館」の早期実現を目指します。
問合せ:生涯学習課
【電話】32‒1961
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