欲しいものがすぐ買える。知らなかった人と新たなつながりが持てる。WEBやSNSが日常となり便利になった一方で、無意識のうちにデジタルを介した消費者トラブルに巻き込まれるケースが増えています。最近の傾向を知り、被害に遭わないための対策を講じましょう!
■消費者を欺くダークパターンとは?
WEBサイトやアプリ上の表記やデザインを利用し、消費者が無意識に不利な行動を取るように誘導する手法を「ダークパターン」といいます。皆さんも知らないうちに誘導されているかもしれません。
○ダークパターンの主な手口
・商品の試用期間が終了した後、自動的に定期購入に移行
・商品の効果を極端に誇張した画像や虚偽の推奨表現
・在庫わずかの表示やカウントダウンタイマーで購入を焦らせる
・こっそりと事業者に有利な表示設定をしている
■気を付けて! 最近WEB上に多い消費者トラブルの事例と対策
○子どもの高額課金
事例:子どもが親のタブレットを使ってオンラインゲームで遊び、クレジットカードを使用して高額な課金をしていたことが判明。カード会社から届いた決済完了メールは子どもが削除していて、気付かなかった。
事例:中学生の息子が父親のカードを使ってライブ配信アプリに数万円単位の投げ銭をしていた。
対策:
1.決済時のパスワードが設定されているか確認
2.親のアカウントでゲームやアプリを利用させない
○サブスクリプション解約
事例:1カ月間無料の音楽配信サービスを申し込み、1カ月たつ前に解約手続きをしたつもりが、できていなかった。
対策:
1.契約条件や解約手続きの事前確認を徹底する
2.手続きの最終確認画面はスクリーンショットなどで保存しておく
3.覚えのない引き落としがされていないか定期的に口座をチェック
○偽サイト
事例:SNSで、有名百貨店が閉店に伴う在庫処分のため通常30万円の高級バッグを3万円で販売するという広告を見つけた。広告から通販サイトにアクセスし、指定された口座に3万円振り込んだが、商品は届かなかった。
対策:
1.怪しい広告はクリックしない
2.カード決済がない(振り込みや代引きしかない)サイトは疑う
百貨店の他、国内の有名なスポーツブランドや下着メーカーを名乗るケースもあります!
○占いサイト
事例:「無料鑑定」というWEB広告を見て、連絡先や生年月日を登録した後、メッセージで鑑定士とやりとりを開始。「あなただけに特別に三つの徳を授ける」と言われたが、何も起こらない。「もう少しだから」と引き留められ、無料期間が過ぎてもやめられない。
対策:
1.個人情報は気軽に登録しない
2.鑑定士や占い師の言葉をうのみにしない
○災害に便乗した義援金詐欺
事例:今は特に注意!
被災者の方がSNSの投稿で寄付を求めていたので、力になれないかとSNS上で連絡を取り、電子マネーで1万円を送金した。しかし送金後、相手のアカウントや他の投稿から、被災者を装った詐欺だと判明した。
対策:送金前に信頼できる個人や団体かを確認する
公的機関を装ってメールや電話で個別に支援を募る事例もあります!
■一人で悩まず、すぐ相談
消費者トラブルの危険は皆さんの身近に潜んでいます。契約に不安を感じたときやトラブルに遭ってしまったときには、お近くの消費生活相談窓口にご連絡ください! 一人で悩む必要はありません。
◆さらにフカボリ!
「私は大丈夫!」が危ない!? どうしてだまされてしまうのか?
メディチャン学生特派員が取材しました
詳細はこちら
【URL】https://fmc.pref.shizuoka.jp/article_post/6122/
◆消費者ホットライン 188(いやや)
(郵便番号を入力すると、お近くの消費生活相談窓口につながります)
※通話料がかかります
◆県の消費生活相談窓口(平日9時~16時)
各県民生活センター
・東部…【電話】055-952-2299
・中部…【電話】054-202-6006
・西部…【電話】053-452-2299
問い合わせ:県民生活課
【電話】054-221-2175
【FAX】054-221-2642
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