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【6月は土砂災害防止月間】「七夕豪雨災害」から50年 (1)

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静岡県

過去の災害を教訓に日頃の備えで、命を守る

地球温暖化に伴う気候変動の影響により、洪水や土砂災害といった水災害の激甚化・頻発化が懸念されています。今年は七夕豪雨災害から50年の節目の年。過去の災害に目を向けるとともに、今一度日頃の備えを確認しましょう!

■忘れてはいけない! 昭和に甚大な被害をもたらした七夕豪雨災害
○七夕豪雨の総雨量分布図
1日の降雨量が静岡市で500ミリ、島田市や浜松市の山間部でも300~400ミリが確認された
※分布図は本紙またはHPをご覧ください。

昭和49年(1974年)の7月7日から8日にかけ、台風第8号の影響により猛烈な豪雨が県内を襲いました。広範囲に降り注いだ雨は、県内各地で河川の氾濫や決壊、土砂災害を引き起こし、その被害は床上浸水が26452棟、床下浸水が54092棟、死者44人、負傷者241人という甚大なものでした。一晩で508ミリの降雨量を記録した静岡市内では、安倍川流域や巴川流域を中心に特に大きな被害が出ました。

・静岡市内の巴川付近
巴川の氾濫により、家の1階部分が水没。市内の低地を流れる巴川は、七夕豪雨以降も洪水被害が頻繁に起きている

・静岡市葵区上土付近
水が引き、商店のある通りは土砂とがれきで埋め尽くされてしまった

・静岡市葵区川合付近
長尾川(巴川支流)の水に流されて半壊してしまった北街道沿いのガソリンスタンド

・静岡市清水区由比地区付近
由比で起きた地滑りによる土砂災害。大雨により地面が大量の水分を含んでいたことから、県内各地で土砂災害が相次いだ

・藤枝市岡部町岡部付近
朝比奈川に架かる仮宿橋の橋梁が流された

・浜松市浜名区細江町付近
急激な増水により都田川が決壊。川沿いにあった多くの住宅が浸水した

○当時の県民だより(昭和49年8月発行)が読めます
昭和49年8月発行の県民だより
【URL】https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/063/721/images/1950_490801.pdf

■七夕豪雨災害を経て
県は七夕豪雨の被害を教訓として、さまざまな治水整備や防災対策を行ってきました。

・大谷川放水路(静岡市駿河区池田)
巴川下流の洪水量を減らすため、中流部から駿河湾に直接放流する延長6.3kmの開水路を整備

・麻機遊水地(静岡市葵区赤松)
増水時に巴川の流水を引き込んで下流への負荷を軽減させる遊水地。平常時は多目的広場として利用

○崖崩れ・土石流対策
大雨時の崖崩れや土石流などの災害に対して、人命を守るため擁壁や砂防堰堤(えんてい)などの整備を推進
・奥ノ谷擁壁(静岡市葵区)
・長尾南沢砂防堰堤(静岡市葵区)

○学生特派員がフカボリ!
静岡市治水交流資料館を取材してきました!
詳細はこちら
【URL】https://fmc.pref.shizuoka.jp/article_post/6754/

■流域治水シンポジウム 七夕豪雨災害から50年~あの水災害を自分事に~
七夕豪雨災害の記憶を次世代に伝え、これからの防災について考えるシンポジウムを開催。七夕豪雨災害や治水に関する講演、展示ブースの設置などもあります。

○講演
・静岡大学名誉教授 小和田哲男氏
・気象予報士 伊藤麻衣氏
日時:7月6日(土曜日) 13時~15時40分
会場:グランシップ会議ホール風
《要事前申込》
詳細はこちら
【URL】https://www.pref.shizuoka.jp/machizukuri/kasensabo/river/1003551/

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