寒くなると体温を逃さないよう血管が縮まり、血圧が上がりやすくなります。血圧が高くなると、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気を発症するリスクが高まります。しっかりと対策を行い、この冬も今後も元気に過ごしましょう。
■高血圧が危険なワケ
○高血圧で血管がボロボロかも!?
血管は血液がスムーズに流れるように広がったり縮んだりしていますが、高血圧で張りつめた状態が続くと次第に厚く、硬くなります。これが高血圧による動脈硬化です。動脈硬化が進むと、自覚症状がないまま命に関わるような病気を引き起こすケースもあり、非常に危険です。
○動脈硬化が引き起こす病気
脳卒中、心筋梗塞、大動脈瘤(りゅう)、腎硬化症、眼底出血 など
○高血圧には地域差がある?
食生活や習慣の違いなどから県内の健康課題には地域差があり、県東部は高血圧の方が比較的多いことが分かっています。東部地域の方は特に気を付けましょう。
・県内の高血圧症有病者の分布
令和3年度特定健診・特定保健指導に係る健診等データ報告書(静岡県)より
※詳しくは本紙またはホームページをご覧ください。
○県民の多くが脳卒中に!?
脳卒中による県民の年間死亡率は全国平均より約15%高いことが分かっています(H29~R3県調べ)。県はその危険因子である高血圧対策に力を入れています。
日頃から心掛けよう
[高血圧対策]
・適度な運動
・減塩・野菜摂取のすすめ
・過剰飲酒に注意
・禁煙
・適正体重をキープ
■血圧測定は家庭で定期的に!
血圧はストレスや運動、睡眠の影響などで変動するため、普段のご自身の血圧を知っておくと良いです。「寝不足の時は高い」など、生活と関連づけると健康管理に役立ちます。
○測定のタイミング 朝と夜の1日2回
朝:
・起床後1時間以内
・朝食の前
夜:
・寝る直前
・入浴や飲酒の直後は避ける
○血圧の基準値は「家庭」と「病院」で異なります!
○測ったら記録する!
スマホアプリ、県や市町などが配布している紙の手帳など、自分に合ったものを活用しましょう。
県が作成した記録用紙のダウンロード、詳しい測定のポイントなどはこちら
【URL】https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/053/278/ketuatusokutei.pdf
■静岡県は健康寿命が日本一 さらに健康でいるために!
○40歳以上は「特定健診」
内臓脂肪の蓄積がベースになって起きる、高血圧を含むメタボリックシンドロームを見つけ出す健診です。結果から受診者の状況にあった保健指導が行われます。
○食と生活習慣のチェック!
スマートフォンまたはPCから質問に答えると食習慣のアドバイス、がんや循環器疾患になるリスクなどがその場で分かります。
ここでチェックできます
【URL】https://rok.rokproject.jp/nr/
○健康マイレージ制度
市町で定める健康メニューに取り組み、一定のポイントに達すると協力店ごと、さまざまなサービスを受けられます。
詳細はこちら
【URL】https://www.pref.shizuoka.jp/kenkofukushi/kenkozukuri/1040568/1024495.html
○気を付けよう! 冬のヒートショック
ヒートショックは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、失神や不整脈、脳卒中といった発作を引き起こし、死に至る危険性もあります。65歳以上の方や生活習慣病のある方などは、特に注意が必要です。
予防のポイント~お風呂の入り方~
・脱衣所や浴室などを暖める
・熱い湯に長時間漬からない
・浴槽から出るときはゆっくりと
・お風呂に入ることを家族に伝える
問い合わせ:県健康増進課
【電話】054-221-2779
【FAX】054-221-3291
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