■コロナ禍から飛躍し、ウェルビーイング(※)を実践するまちへ
三島市長 豊岡 武士
※ウェルビーイング(Well-being)…精神的、身体的、社会的に満たされた状態のこと
市民の皆さまには、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、アフターコロナへの転換が順調に進み、インバウンド需要の急回復、多業種の企業の増益、地価上昇率のコロナ前超えなど社会経済活動の回復を鮮明に感じるようになりました。
コロナ禍からの飛躍に向けた新たな取組といたしましては、三島市・裾野市・長泉町・清水町の2市2町で構成する「富士山南東スマートフロンティア推進協議会」を主体として、三島駅北口と長泉町下土狩駅間で自動運転バスの実証実験を行いましたほか、三島市・熱海市・函南町の2市1町で連携し、データの利活用による新たな産業の創出や伊豆に関心を持つ関係人口の増加などを目的とした「伊豆ファン倶楽部」事業の取組を開始いたしました。
このように、近隣市町が知見を共有し、広域的に連携して地域課題に取り組んでいくことが変化の激しい時代の中で飛躍していくまちとなるために重要であると考えます。このような挑戦と市民や事業者、団体の皆さまとともに進めてまいりました地道なまちづくりの取組とが相まって、昨年の市民意識調査では、市への愛着率が調査開始以来最高値となりました。このことは、三島市が目指す「ウェルビーイングを実感できるまち」へと着実に成長していることの表れであると大きな励みになりました。
本年は、実践的な取組として、市内全6地区における「ウェルビーイングミーティング」の開催などを通じて、地域におけるウェルビーイングの向上を図るとともに、市の重要施策である「ガーデンシティみしま」、「スマートウエルネスみしま」、「コミュニティづくり」の3つの柱やSDGsも関連付けながら、「スマート市役所の推進による市民の利便性の向上や業務の効率化」を引き続き推進してまいります。
また、昨年11月には、大場地区土地区画整理事業の事業化推進パートナーが決まり、具体的な検討がスタートしたほか、三島駅南口東街区再開発事業につきましては、手続きが順調に進みますと、実際の工事に着手してまいりますので、事業の進捗を実感していただけるものと考えております。
このような多方面からのアプローチにより、将来に向けて持続的に発展していくまちを目指してまいりますので、市民の皆さまには一層のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
結びに、市民の皆さまの益々のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
■信頼され、親しまれる市議会を目指して
三島市議会議長 藤江 康儀
市民の皆さまにおかれましては、お健やかに初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、議会の活動に対しまして、深いご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。三島市議会は、昨年5月の改選により新たな22名でスタートを切りました。
市の役割はさらに拡大し、主体性が求められるのに伴い、二元代表制の一翼を担う市議会に求められる役割や責務も、より重要性を増しています。
私たち議員はその責任と役割の重さを改めて認識し、市政の監視はもちろんのこと、市民の皆さまが暮らしやすさや幸せを感じられる、より良い三島市を築くため、なお一層努力してまいります。
昨年の8月、議会の活動をお知らせする議会報告会におきまして、市役所の建て替えについて、市民の皆さまと直接意見交換をさせていただくとともに、動画配信と電子申請によります意見聴取も行いました。いただきました貴重なご意見を踏まえ、昨年の10月に会派・議員の意見として市長に提出いたしました。
また、令和6年度末に議選監査委員を廃止するのにあたり、議会の監視機能の強化および常任委員会の活性化、議会からの政策提案の仕組みの構築に向けて協議・検討を進めております。
昨年5月に新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行し、三島を訪れる観光客の姿も増え、また外食などの消費行動が復活するなど、社会経済活動は回復の兆しも見えますが、一方で、長引く物価の高騰や過度な円安の進行によりまして、市内経済は深刻な影響を受けていることと存じます。
いまだ先行きが不透明な社会情勢ではありますが、今後も引き続き、市民や事業者の皆さまへの生活支援・経済対策につながるさまざまな取り組みにつきまして、市へ政策提言を行うとともに、議事機関としての責務を果たしていくため、迅速かつ適切に審議してまいります。
今後も、市民の皆さまが安心・安全に幸せを実感してお暮らしいただけますよう、議員一人一人がその責務を自覚し、精進を重ねてまいる所存であります。
結びに、本年が市民の皆さまの笑顔と希望にあふれる実り多き一年となりますことを心よりご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
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