これからの季節、身近に起きやすい火災と予防対策について、ご紹介します。
■たばこ
○炎が伴わず火災に気づきにくい
たばこによる火災は、寝たばこや吸殻の処理が不十分なことから発生するケースが多くなっています。たばこの火種は表面温度が高く、ガラス製の灰皿も熱で割れてしまう場合があります。
予防対策:
・寝たばこは絶対にしない
・吸殻は水をかけ完全に消えたことを確認してから捨てる
・灰皿の周りに燃えやすい物を置かない
■リチウムイオン
○電池電気製品小型化の裏に潜む危険性
モバイルバッテリーや携帯扇風機などに使用されているリチウム電池は、充電方法を誤ったり、一般ごみと一緒に捨てられごみ収集車内で押しつぶされたりすると、激しく燃焼することがあります。
予防対策
・電池が膨らむ、充電中に異常な発熱があるなど、異常を感じた場合には、直ちに使用を中止する
・電池に衝撃を与えたり、強く押さない
■通電火災
○大地震後の恐怖
通電火災は、地震による電力線の断線などで、停電していた電気が復旧したとき、倒れた電気器具や損傷した電気コードに通電して起こる火災です。阪神・淡路大震災では、全火災の約6割が通電火災でした。
予防対策:
・避難するときは、ブレーカーを「OFF」にする
・電気製品の電源プラグは日ごろからこまめに抜く
・建物が損傷したときは電気事業者などの点検を受ける
■放火
○火災の原因ワースト1
放火による火災は、夜間から明け方にかけて、建物の外周部や駐車(輪)場、ごみ集積場などに多く発生しています。放火を防ぐには「放火させない」「放火されても被害を拡大させない」ことが重要です。
予防対策:
・ごみは指定された日の朝、指定された場所に出す
・車やバイクのカバーは防炎品を使う
・夜間、建物の周りや駐車場はセンサーライトを活用する
問合せ:富士山南東消防本部予防課
【電話】972・5802
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