広報みしま小・中学生特別号(対象:小学5・6年生、中学1・2・3年生)に掲載した内容と同一です。
1991年2月8日、広い宇宙の中に、それまでだれも見つけていなかった光輝く小惑星が発見されました。
その小惑星には、「Mishima(みしま)」という名前がつけられ、今もこの空のどこかで輝き続けています。
上の写真の24分後に同じ場所を撮影した写真が下の写真です。
動かない星(恒星(こうせい))の近くで、右に少しだけ移動している星があります。これが小惑星「Mishima」です。「Mishima」はおよそ4年をかけて太陽のまわりを1周します。
※地球との距離:約3億km
※「Mishima」の大きさ:直径約10km
※写真は本紙の裏表紙をご覧ください。
■たくさんチャレンジして、失敗してもいい。
自分の目で本物を見て、自分の手で作り、自分の体で経験してほしい。
子どものころから自分で作った天体望遠鏡を使って星座を探すことが大好きだった秋山さん。いつかは、「まだ見つけられていない星を見つけたい」と思い天体観測を続けてきました。
発見した小惑星に「Mishima」と名付けた
秋山万喜夫(あきやままきお)さん
榛原郡金谷町(現:島田市)出身。これまでに16個の小惑星を発見。長年にわたり箱根の里が主催する「星を観る会」で講師を務める。
東亜天文学会会員。裾野市在住。
○「Mishima」と名前をつけた理由 ~三島への想い~
三島市には15年ほど住んでいたことがあり、私にとって第二のふるさとと言える場所です。世界に誇れる素晴らしい街だったことから「Mishima」とつけました。また、発見に協力してれた人たちが三島にはたくさんいて、その人たちへの感謝の気持ちを込めて名前を決めました。この夜空のどこかに『「Mishima」という星があるんだ』と、子どもたちに夢を持ってもらえたらうれしいです。
○自宅に作った観測所で発見
一晩に30~40カ所の画像を望遠鏡で撮影し、恒星の中を移動する小惑星を探します。見つけたものを「小惑星センター(米国)」からのデータで確認すると、ほとんどが「発見済み」のものですが、根気よく観測を続けるとたまに「未発見の星」が写ってくれます。その「未発見の星」を何日も追跡撮影し、星の軌道が正確に決まると初めて「新小惑星」として認められます。それが最初の撮影から約2年後の1993年2月6日でした。
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