こんにちは、副市長です

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■「就任のあいさつ」
7月30日付けで副市長に就任しました高野茂章(こうのしげあき)です。昭和62年から下田市の技術職として37年間勤務していました。
市役所勤務で一番強烈な出来事は、平成3年9月10日の集中豪雨です。その日、庁舎のある東本郷では、午前中は雨が降りましたが、午後は晴れていました。13時過ぎ、建設課の職員だった私は、河内の方から凄い雨だと電話を受けました。現場へ駆けつけると、バケツをひっくり返したような雨が降っていました。直ちに避難するよう促しました。その後も次々と浸水の連絡が入ってきましたが、ほとんどの道路が冠水し、現場になかなかたどり着くことができませんでした。
中でも落合地区は特に大きな被害を被り、4名の方が犠牲となりました。
志戸橋が落橋したため、南伊豆から松崎経由で現場に行きました。民家はつぶれ、多数の土砂崩れ、車は10台ほど逆さまの状態で流され、線路はよじれるなど、凄惨な状況でした。
私は落合地区の復旧担当となり、毎晩深夜までの残業でとても辛かったことを覚えています。その時に上司から言われた言葉は、今も胸に残っています。「大規模災害が発生したら、自分の家や家族が被災しても、市全体の復旧業務を優先しなければならない。自分の事は後回しにしろ。」公務員は全体の奉仕者と言われる由縁であると感じた言葉でした。
現在は大きな災害を経験している職員が少ないため、まずは防災意識の啓発向上に力を入れなければと考えています。災害による悲劇が起きないことを目指して、市は「攻めの防災」を掲げています。各家庭の避難計画、避難所の環境改善、備蓄品の充実や住宅の耐震改修等、山積している課題に対し着実に実施していきたいと思います。
これまでの経験と知識を生かし、職員と力を合わせて全力で取組み、市民の皆さまに愛着と誇りをもっていただけるような市を目指したいと思っています。ご支援、ご協力をお願いします。