皆さま、こんにちは。地域おこし協力隊里山づくり部門の田中裕香です。
これまで色々な活動を通して関われた方々には大変感謝をしております。地域の皆さまに助けていただきながら下田の魅力を感じています。広報掲載も残り僅かになりますので、活動報告と共に素直な感想も添えさせていただきたいと思います。
■まさねぇによる獣害対策
鳥獣被害に苦しむ全国の様々な地域から相談が後を絶たないという獣害研究家の井上雅央氏(通称まさねぇ)による講習会が、南伊豆町とともに実施されており、今年は下大沢地区にて行われました。今回は追い払いのための花火の発射装置の使い方からスタートし、集落点検等をして地域の方々と共に私も楽しみながら学びました。先祖代々受け継いできた地域だからこそ自分たちで守らないといけないと、まさねぇの話に耳を傾ける積極的な地域住民の意欲が伺え、とても感動いたしました。また、この地域では高齢の住民同士がLINEで繋がっていて、小さな集落だから助け合う、連絡し合うようにしているとお聞きし、危機管理も素晴らしい地域だと感心しました。
■つないでいくこと
私は地域おこし協力隊の里山作り部門として下田に来てから、高齢化により維持管理が出来なくなった畑や果樹園の管理なども務めてきましたが、いくつかの農地を管理したところで、管理されない場所がまだまだ増えていくことに不安を覚えました。
高齢化に伴い、管理されない農地や空き家が増えていくとそこは動物の餌場や住みかとなり、その周辺から被害が増えていきます。
昨年度は、農のある暮らしをテーマにしたお試し移住体験ツアーに注力し、移住に興味を持つ人に向けて、農業の魅力に触れてもらいました。高齢化による耕作放棄地等の問題もあるため、今後は農業事業の継承やその担い手について様々なことを考えていく必要があるかと思います。
■今後の展望
今年は、元旦から思いもよらない出来事が発生し、今を生きる大切さを再認識しました。
そのなかで下田で暮らして思うことは、下田はどこを切り取っても絵になるとても素晴らしい場所であるとともに、自然災害のリスクが大きな場所だと言う事です。どこに住んでいてもそのリスクはありますが、その対策についても合わせて考える必要があるかと思います。
私自身、今後どこで何をしてどう生きるかが課題です。明日は我が身という気持ちを持ちつつ、地域おこし協力隊として下田で過ごした時間を大切にして、大事な人たちと後悔しない生き方にしたいと思っています。
問合せ先:産業振興課農林係
【電話】22-3914
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