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自治体の皆さまへ

令和6年度施政方針 未来を切り開く志

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静岡県下田市

~開港170年の歴史から学ぶ~

◆市政の方針
幕末、我が国に来航したペリー艦隊を見て衝撃を受け、西洋列強の文明や文化を学ぶために密航を企てたのが、かの吉田松陰です。いつの時代も未来を切り拓くのは「志」だと私は思います。今からちょうど170年前、気高い理念や志によって企てられた出来事から私たちは多くのことを学ぶことができます。
様々な技術の発展や新型コロナウイルス感染症の出現などにより、環境が大きく変化した今の社会は、将来の予測が困難になっており、社会の課題やニーズも多様化、複雑化しております。こうしたグローバルな潮流を捉えるとともにローカルな視点を持つことが、この時代には求められています。
能登半島地震を目の当たりにし、同じような特性を抱える本市でどんな防災対策を進めるか。基幹産業が観光である本市の課題は何か。少子高齢化が進む中、我々が直面している課題は数多くあります。
一人ひとりが考え行動していくとともに、多様な主体とつながることが、新しい未来を創っていきます。人と人、行政と企業、下田市と外国、防災と観光と少子高齢化等々。異なるものがつながり、掛け算することで新たな価値を創造してきた港町下田でこそ可能になると考えます。高い志をもって、様々な主体とつながることで、本市の新しい未来を切り拓いてまいります。

◆予算編成方針
本市の令和4年度決算は、単年度収支・実質単年度収支とも3年連続の黒字となる一方で、一般会計における地方債残高は110億円を超え、財政指標においては、地方公共団体の財政力を示す財政力指数、財政の弾力性を示す経常収支比率、実質公債費比率ともに悪化し、一般会計が将来負担すべき実質的な負債額を示す将来負担比率に若干の改善が見られたものの、依然として高水準に位置するなど、厳しい財政状況に直面しています。
新庁舎建設事業、広域ごみ処理施設整備事業、伊豆縦貫自動車道の推進等の大型事業を実施するに当たり、地方債に依存せざるを得ない状況が今後も続くことに加え、自主財源の根幹である市税の減収、社会インフラの維持及び更新にともなう経費の増加等が想定されることから、将来にわたる安定した財政運営を確保することが課題となっています。
また、新型コロナウイルス感染症の5類移行にともない、国からの特例的な財政支援も終了することが見込まれるため、令和6年度予算の編成に当たっては、第5次総合計画の目指す市政の実現のため、全職員が徹底した議論を尽くし、市の将来を見据えた予算とするよう指示した上で、市のテーマである「つながる」「グローカルCITYプロジェクト」に加えて「攻めの防災」「新しい観光」をテーマに指定し、予算編成に当たることとしました。

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