◆手外科について
整形外科医 岡林 俊貴
みなさん、こんにちは!
私は本年3月まで海上自衛隊の医官でしたが退官し、4月より下田メディカルセンターで勤務しております。整形外科専門医であると共に手外科専門医でもあります。『手外科(てげか)』について聞き慣れない人も多いかもしれません。
手は人間にとって特別な器官です。とりわけ親指と人差し指で物をつまむ動作は人間のみが獲得した機能ですし、手は触ることでたくさんの情報を知覚する重要な五感機能の一つでもあります。
人間は、朝起きるとすぐ手を使います。顔を洗う、歯を磨く、箸を使う、お化粧、スマホを操作する。仕事に出れば、パソコン操作、車の運転はもちろんのこと、つまむ、握るなどの動作はほとんどの仕事に関与しています。余暇の楽器演奏、テニスや野球などのスポーツ、手を使わないスポーツであるサッカーでさえスローインに手を必要とします。
このように人間の行動に密接に関わっている手の怪我や病気を治療する診療科が、手外科です。
手外科医は、肘~手指までの骨折、脱臼、切創(せっそう)、挫滅創(ざめつそう)などの外傷、腱鞘炎(けんしょうえん)、テニス肘などの腱の障害、へバーデン結節や母指CM関節症などの変形性関節症、手根管(しゅこんかん)症候群などの末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)、先天性の障害や関節リウマチによる手指変形、などを治療します。
手の怪我、痛み、しびれ、変形でお悩みの方がおられましたら、手外科専門医を受診されることをお勧めします。
問合せ先:下田メディカルセンター
【電話】25-2525
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