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メディカル通信

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静岡県下田市

■大腸カメラのすすめ
内科医師 田丸智子(たまるともこ)

大腸癌は日本人にとって身近な癌であり、直近の統計では、部位別の癌罹患数の内訳で大腸癌が第1位となっています。特に、50歳をこえると大腸癌の罹患率は急激に上昇するとされています。
大腸癌は早期に発見できれば根治できる可能性の高い癌ですが、日本では大腸癌で死亡される方も多く、早期の発見・治療につながっていないのが現状です。
通常の大腸粘膜では、腺腫という良性のポリープに複数の遺伝子異常が生じることで、数年の期間をかけて大腸癌に進展すると考えられています。つまり、良性のポリープのうちに治療できれば、大腸癌に至る前の癌の芽を退治することができるのです。
大腸内視鏡検査は、便潜血検査と違って実際に腸管内を見ることができるという感度の高い検査です。また、小さな病変であればその場で治療することができるということも大きな利点です。しかし、検査前の下剤を飲むのが大変、検査が痛くて苦しい、というイメージを持っている方も多いかと思います。確かに負担を伴う検査ではありますが、下剤を飲む場所や鎮静剤を調整することもできますので、検査を迷っている方は内科外来へご相談ください。
大腸癌検診の便検査が陽性になった方、便に血が混じる、便秘やお腹の張りなどの症状がある方は、ぜひ内視鏡検査をご検討ください。

問合せ先:下田メディカルセンター
【電話】25-2525

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