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〔特集〕かわまち STYLE BOOK(3)

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静岡県伊豆の国市

■かわまちSTYLE6 狩野川の伝統を知る
昔から、このまちの人々は狩野川と共に生きてきました。『川の駅伊豆城山』では、伝統行事『かわかんじょう』を見たり、伝統のアユ釣り技法『友釣り』を体験したりして、先人が守ってきた伝統を知ることができます。(※季節限定です)

▼毎年8/1 伝統行事かわかんじょう
『かわかんじょう』は、毎年8月1日の夕刻に行われる神島地区の伝統行事です。暴れ川とされた狩野川の水霊を鎮め、水難者の供養や地区の安全を祈願するものであり、明治以降から続いています。
燃えさかる松明を立てた麦わらのイカダを狩野川に流し、イカダを誘導する若者たちと神島橋の上で待つ人たちが「ウ、ウ、ウワハイ」という独特の掛け声を掛け合う様は、一見の価値ありです。

神島区長
渡邉(わたなべ)よし明(よしあき)さん
小さい頃から『かわかんじょう』に関わってきました。昔は子どもがイカダを作りましたが、少子化の今は麦の種まきから全て大人が行ってます。川の駅で『かわかんじょう』が注目され、再び盛り上がればと期待しています。
〔よし明さんの「よし」は環境依存文字のためかなに置き換えています。正式表記は本紙またはPDF版をご覧ください

▼5月から11月 伝統釣法 鮎の友釣り
狩野川は、水生生物の宝庫。全国でも魚影が濃い川と言われていますが、中でも鮎は、狩野川を代表する魚です。そして狩野川は、伝統釣法・鮎の友釣り発祥の地と言われています(諸説あり)。
『友釣り』とは、鮎釣りの方法の1つで、鮎の習性である『ナワバリ意識』を逆手にとった日本独特の釣法です。
その釣り方は、釣り糸の先端におとりになる鮎と針をセットして流れに放し、縄張りを守ろうとオトリアユに体当たりしてきた鮎を針に引っかけて釣るという、世界でも類を見ない、非常にユニークな釣り方です。
伝統的な釣法である一方で、鮎を鮎にケンカさせるというスリリングな釣り方がスポットを浴びて、近年、人気再燃の兆しがあるフィッシングでもあります。

狩野川漁港協同組合 組合長
井川(いかわ)弘二郎(こうじろう)さん
伝統の友釣りを後世に伝えるために、子どもたちを対象とした鮎の友釣り教室を定期的に開いています。鮎の友釣りは世界の釣り人が注目していますが、まだまだニッチ(市場規模が小さいこと)です。
川の駅に来れば、手ぶらで友釣り体験できたり、鮎の塩焼きを食べたりできるような企画を準備中なのでお楽しみに!

■かわまちSTYLE7 みんなが愛するかわまちづくり
古くから狩野川は、水害を引き起こし暴れ川と呼ばれる一方で、私たちの生活を支える母なる川でもありました。かつての子どもたちは、日常的に『かわ』で遊んでいました。そして、狩野川を中心に、『まち』は栄えていました。
こうした狩野川との親密な関係を復活させて地域の活性化を目指す『かわまちづくり』は、河川管理者と市、地元住民その思いに賛同した民間事業者により実現した官民連携プロジェクトです。4者の熱い思いが、かわまちの整備に生かされています。
そして、これらのかわまちスタイルを体験するのは、市民の皆さんです。皆さんが『川の駅 伊豆城山』を訪れ、楽しめば、かわまちはさらに発展していきます。
かつて、誰もが水辺で遊んだあの頃のように、皆さんもかわまちを愛してください。

〔公園指定管理者〕
(株)JM代表取締役社長
大竹(おおたけ)弘孝(ひろたか)

○『楽しい』が『楽しい』を呼ぶ
私たちが『川の駅伊豆城山』を営んでいくためには、狩野川を一番よく知る地域の皆さんの力が必要不可欠です。皆さんの知識や意見を反映させながら、『日本一のかわまち』を育てていきたいと考えています。
この川の駅は、『景色・アクセス・遊びやすさ』という3つの強みがあります。「ここで楽しんだ誰かが、また違う誰かを呼んで、たくさんの人が集まる」、そんな好循環が生まれる場所を目指したいですね。

〔オフロードコース指定管理者〕
メリダジャパン(株)代表取締役社長
福田(ふくだ)三朗(さぶろう)

○自転車で体験する地域の魅力
私たちは、『道の駅 いずのへそ』に、ロードサイクルの拠点であるMERIDA X BASEを持ち、この『川の駅 伊豆城山』には、新たに、オフロードバイクとマウンテンバイクの遊び場であるオフロードコースとパンプトラックを設置しました。この川の駅が、サイクリングのメッカとされる狩野川流域の一大スポットになればと思っています。自転車だから体験できる伊豆の魅力をここから発信していきたいです。

〔河川管理者〕
国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所長
辛嶋(からしま)亨(とおる)

○水辺をいかしたまちづくり
国土交通省の『かわまちづくり』支援制度は、地域の資源や知恵をいかして、市と民間事業者、地元住民、河川管理者の連携の下、河川空間とまち空間が融合した良好な空間形成を目指す制度です。水源地から河口まで変化に富んだ表情をもつ狩野川は『かわまちづくり』に適した河川です。『川の駅伊豆城山』が、近隣の川の駅や道の駅などの地域の観光拠点と連携して、まちの活性化につながることを期待しています。

〔公園設置者〕
伊豆の国市長 山下(やました)正行(まさゆき)

○世界に愛される『かわまち』に
10月1日(日)、伊豆の国市のシンボルの一つである城山の目の前に、ついに『川の駅伊豆城山』がオープンします。この広大な河川空間を、市民の皆さんだけでなく、市外や県外、さらには海外の皆さんに愛される『かわまち』にするためには、近隣市町も含めた行政と民間の連携が必要です。この川の駅を、伊豆半島全体を盛り上げていくための新しいプラットフォームに育てていきましょう。

▼狩野川神島公園『川の駅 伊豆城山』
住所:伊豆の国市神島141-4
駐車場:河川敷に100台完備

問い合わせ:都市計画課
【電話】055-948-2909

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