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CIRの(国際交流員)の都市交流奮闘記 アノンのあのね

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静岡県伊豆の国市

■第4回 あいさつを大切にする国

皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は、「Happy New Year」より、この日本語のあいさつを多くの人に言うことでしょう。
私が伊豆の国市に来て5カ月が過ぎました。皆さんのおかげで、伊豆の国市の生活にも慣れてきました。最初は、「日本で働いてみたい」という留学時代の夢を叶えるための来日でしたが、今の私の人生で最も大切なものは、「家族」、そして「息子たち」に変わっていることに気付きました。
昨年の8月、伊豆の国市で暮らし始めたとき、私は一人でした。でも、この貴重な体験を息子たちにも味わってほしいと思い、約1カ月後、一緒に日本で暮らすことになったのです。10歳と12歳の息子たちは今、伊豆の国市の小中学校に通っていますが、言葉が通じない、知らない所で大変な思いをしているでしょう。日々、いろんな場面でカルチャーショックを受けていると思いますが、親としては、いろんな体験ができる機会を与えてあげたいし、頑張ってほしいという思いで見守っています。
日本とモンゴルの違いを大きく感じるのは、あいさつの文化です。モンゴルは、どちらかと言うと欧米に近い文化で、親しい感情を表すときには、握手し、肩をたたき、抱き合い、頬にキスするなどボディタッチをします。しかし日本人は、ボディタッチではなく、言葉のあいさつがほとんどです。2人の息子は今、どうやったら友達と仲良くなれるか悩んでいます。先日も、英語やモンゴル語では存在しない「お疲れ様でした」、「よろしくお願いします」の意味を聞かれ、私は納得のいく通訳ができませんでした。
それから、いろいろ考えてみました。日本語の代表的なあいさつの「お疲れ様でした」「よろしくお願いします」は、相手に心理的負担を与えないように気遣いつつ、チャンスがあれば自分の感謝の意を伝えるというコミュニケーション方法なのです。これは、欧米やモンゴルのボディタッチとは違いますが、相手を敬った素晴らしい日本の文化だと思います。
私は、息子2人には、日本語だけでなく、このような日本の文化や日本人の考え方を理解し、常に周りの人々に敬意を表す習慣を身に付け、多様性を大事にする人間になってほしいと願っています。
それでは、バヤルタェ(さようなら)。

問合せ:協働まちづくり課
【電話】055-948-1412

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