■第13回 日本人墓地
サインバイノー(こんにちは)!アノンです。
伊豆の国市ではもう秋の景色で稲刈りの時期ですが、私にとってはまだ真夏の暑い時期のように感じます。モンゴルではもう雪が降るほど涼しくなりました。そのモンゴルが暖かく一番良い季節と言える8月に、伊豆の国市から中学生が毎年訪問していますが、訪問の行程に必ず入れるのは日本人墓地見学です。
日本人墓地は、第二次世界大戦終結時、シベリアをはじめとするソ連領内からモンゴル各地へ連行された日本の軍人たちの慰霊碑です。私自身は大戦を経験していないので、歴史の授業、さまざまなドキュメンタリー映画などで想像することしかできません。当時、ソ連に64万人以上の日本人捕虜がいて、そのうち約12,000人余りの日本人が厳冬の地モンゴルで強制労働を強いられました。彼らの労働力を利用して、ウランバートル都市建設が実行されたと記録されています。
祖国への帰還を望みながらモンゴル大地で亡くなった日本の人々をしのび、平和への思いを込めてこの慰霊碑を建設したのがソ連崩壊後のモンゴル国政府です。
日本人の祖先に敬意を払い、黙とうをささげる中学生たちの姿を見ると、亡くなった人たちも報われ、さまざまなわだかまりも解けていくような気持ちになりました。
それでは、バヤルタェ(さようなら)。
問合せ:協働まちづくり課
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