榊田(さかきだ)幸平(こうへい)さん
地域おこし協力隊
■骨を埋める覚悟でまちおこし
昨年6月、伊豆長岡温泉にオープンした『さかなやステイ』を拠点に活動している榊田さんは、伊豆の国市の地域おこし協力隊です。
埼玉県に生まれ、高校は宮崎、大学は三島で学び、前職は沖縄の離島・由布島(ゆぶじま)で三線(さんしん)を弾き水牛車の運転をしていたという異色の経歴をもつ榊田さん。伊豆長岡温泉との縁は、大学時代にさかのぼります。「観光を研究するゼミの活動で温泉場お散歩市のお手伝いをしていたときに、このまちをもっと良くしたいと思っている人たちと出会い、いつか一緒にまちを盛り上げたい、と思っていました」。
その夢が叶い、今は、(一社)伊豆長岡温泉エリアマネジメントのメンバーとして、学生時代にお世話になった人たちと一緒に、温泉場通りのにぎわいを再生するさまざまな企画を進めています。
また、国内旅行業務取扱管理者の資格を有する榊田さんは、県の補助事業であるICOI(イコイ)プロジェクト※に参画して、伊豆長岡温泉と周辺市町を『温泉・健康・食』で結びつけ、伊豆半島の交流人口を増やすツアーにも取り組んでいます。
今まで全国を渡り歩いてきた榊田さんにとって、『第二の故郷』はあちこちにあるけれど、伊豆の国市は特別だ、と言います。
「3年間の協力隊の任期が終わってもこの地に暮らし、骨を埋めたいと思っています。将来、私に家族ができたら、この地が彼らにとっての『故郷』になるでしょう」。
榊田さんの生涯を懸けたまちおこしは、まだ始まったばかりです。
※伊豆ヘルスケア温泉イノベーションプロジェクトの英語略
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