田方広報研究会 共同編集
『ささぶね』は、戦後から現代まで、田方の小学生たちの作文をつづってきた文集です。今年の田方広報研究会共同編集は『流るるささぶね〜文集で振り返る田方の60年〜』。おじいちゃんもお母さんも、この特集を読んで、小学生だったあの頃に戻ってみましょう。
*スペースの都合により、作文は一部省略しています。文中の漢字・平仮名が混在する表記は原文のまま掲載しています。
(※作文については本紙をご覧ください。)
■約60年前の日本
○昭和33(1958)年
・東京タワーが完成。高さ333メートルの電波塔
○昭和37(1962)年
・東京都が世界初の人口1千万人都市に
・新丹那トンネル開通
○昭和38(1963)年
・日米初のTV衛星中継に成功。ケネディ大統領暗殺事件を伝える
・黒部第四発電所(黒四ダム)完成
○昭和39(1964)年
・東海道新幹線が開通。東京〜大阪を最高時速210km、4時間で結んだ
・東京オリンピック(1回目)開催。アジア初のオリンピックで戦後日本の復興・発展を世界にアピール。93の国と地域が参加し、日本は金16個を含む29個のメダルを獲得
・海外旅行が自由化。仕事や留学だけだった渡航が観光目的も可能に。一番人気はハワイだった
■約60年前の田方
○昭和33(1958)年
・中伊豆町制施行
・狩野川台風襲来、伊豆被害甚大
○昭和34(1959)年
・北狩野村を分村し、修善寺町と大仁町へ編入
○昭和35(1960)年
・天城湯ケ島町制施行
○昭和36(1961)年
・かつらぎ山ロープウェイ完成
○昭和37(1962)年
・韮山町制施行
・伊豆スカイライン開通
○昭和38(1963)年
・函南町制施行
○昭和40(1965)年
・狩野川放水路完成
■約60年前の物価
・バナナ1kg 228円
・中華そば(外食) 59.4円
・新聞代1カ月 450円
・映画鑑賞料(大人) 221円
・郵便料 封書10円、はがき5円
・1ドル/円 360円
(※作文については本紙をご覧ください。)
■約30年前の日本
○平成6(1994)年
・日本人初の女性宇宙飛行士向井(むかい)千秋(ちあき)を乗せたスペースシャトル打ち上げ
・関西国際空港(関空)開港
・大江(おおえ)健三郎(けんざぶろう)ノーベル文学賞受賞
・プロ野球、史上初の最終戦首位同率決戦。中日対巨人(10・8決戦)
・『プレイステーション』『セガサターン』など次世代ゲーム機発売ラッシュ
・大相撲、大関貴乃花(たかのはな)光司(こうじ)が四場所優勝し、横綱に
・Jリーグ、ヴェルディ川崎チャンピオンシップ年間優勝
○平成7(1995)年
・阪神淡路大震災発生
・オウム真理教地下鉄サリン事件発生
・大相撲、史上初の兄弟優勝決定戦(若貴対決)で兄・大関若乃花(わかのはな)が弟・横綱貴乃花を破り優勝
■約30年前の田方
○平成5(1993)年
・JA伊豆の国が誕生
・函南町制30周年記念事業、函南BIGKANCANまつり開催
○平成6(1994)年
・日本サイクルスポーツセンターで国際サイクルロードレースを初開催
○平成7(1995)年
・函南町に日守山公園開園
・伊豆の国市に特別養護老人ホーム『ぬくもりの里』完成
・函南原生林、水源の森百選認定
■約30年前の物価
・バナナ1kg 203円
・中華そば(外食) 515円
・新聞代1カ月 3,850円
・映画鑑賞料(大人) 1,800円
・郵便料 封書80円、はがき50円
・1ドル/円 99.58円
(※作文については本紙をご覧ください。)
■現代の日本
○令和3(2021)年
・新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の範囲に2府6県を追加
・第1回大学入試共通テスト実施
・東京オリンピック・パラリンピックが近代オリンピック史上初めて1年延期の後、ほぼ無観客で開催(伊豆会場など一部を除く)令
○令和5(2023)年
・新型コロナウイルス感染症の法的位置付けを第5類に変更
・将棋の藤井(ふじい)聡太(そうた)史上最年少七冠達成
・消費税の仕入れ控除の方式としてインボイス制度が開始
■現代の物価
・バナナ1kg 314円
・中華そば(外食) 681円
・新聞代1カ月 3,732円
・映画鑑賞料(大人) 1,900円
・郵便料 封書110円、はがき85円
・1ドル/円 149.99円
■あとがき
『ささぶね』は、昭和26(1951)年の創刊以来、70年以上にわたり田方の小学生の作文や詩をつづってきました。その作品からは、当時を生きる小学生が見た文化や世相が読み取れます。
この特集記事を読んで皆さんも感じたように、時代が移り変わるにつれて私たちの生活も変わり続けてきました。新しいものができれば、無くなったものもあります。しかし、環境が変わってもあなたが小学生時代を過ごした田方が『ふるさと』であるということは変わりません。
いつまでも、小学生の頃を過ごしたここを忘れないでほしい。いつまでも、ここに帰りたいと思ってほしい。田方はいつも、あなたの憩いの場所あとがきであり続けるから。
■ささぶねを読んでみよう
伊豆市
・伊豆市立修善寺図書館
伊豆の国市
・伊豆の国市立中央図書館
函南町
・函南町立図書館(かんなみ知恵の和館内)
※一部、図書館に所蔵されていない号もあります。
■田方広報研究会とは…
伊豆市・伊豆の国市・函南町・JAふじ伊豆・伊豆保健医療センターの各広報担当者で構成される、広報紙の進展とその適切な調整を図ることを目的とした研究会です。
問合せ:協働まちづくり課
【電話】055-948-1412
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