坪内(つぼうち)大輔(だいすけ)さん
伊豆中央警察署 署長
■地域とともに安全なまちづくりを
今年4月、伊豆中央警察署長に就任した坪内大輔さん。静岡市出身で伊豆半島の警察署勤務は3回目。現在は、家族と離れて単身赴任中です。「伊豆はおいしい食べ物がたくさんあるので、休日は一人で食べ歩きしています。これからの時期はイチゴが楽しみですね」。
坪内さんが警察官を目指したのは、学生時代に起きた阪神淡路大震災やオウム真理教事件がきっかけ。「大きな震災や事件でも、人の役に立つ仕事がしたいと思いました」。そんな坪内さんは、「地域住民の交通事故防止や防犯の意識を高めること」が警察の役割であり、その意識が高まれば地域は安全になると考えているそうです。
11月の道路交通法改正で、自転車運転中のスマートフォン使用や酒気帯び運転などに新たな罰則が設けられましたが、坪内さんによると、この地域の人は自転車マナーが良いとのこと。「狩野川沿いを走るサイクリストがヘルメットを被り、ルールを守っているのが、良い見本となっています。自転車が多い観光地ならではですね」。
年末は、交通事故も発生しがちです。「車の運転手は早めのライト点灯、歩行者は反射材の着用などをお願いしています。事故を防ぐため、小さな心掛けが大事です」。
坪内さんに管轄地域である伊豆の国市や伊豆市の住民の印象を尋ねると、「穏やかで温かく、何より警察の仕事に協力的な人が多いです。この地域の皆さんと一緒に、地域の安全を作っていきたいです」。
人も犯罪も多様化する現代。頼りになる警察と、警察に頼られる地域が手を携えて、安全なまちづくりを進めていきたいですね。
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