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YOU and IZUNOKUNI(あなたと伊豆の国) 第20回

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静岡県伊豆の国市

中島(なかじま)惠子(けいこ)さん
元小児科医師

■子どもの診察にささげてきた人生
「惠子先生」とお呼びした方が、皆さんに伝わるのではないでしょうか。40年間、伊豆長岡小児クリニックで多くの子どもを診察してきた中島惠子さんは、今年1月、伊豆の国市の功績表彰を受けました。
東京で、両親が医者の家庭に生まれ育ち、自らも小児科医となった惠子先生は、結婚を機に伊豆へ移住しました。移住して以降は、午前は伊豆市松ヶ瀬の中島病院で、午後は伊豆長岡小児クリニックで診察するという二足のわらじで、さらに休日や夜間でも対応する生活を長年続けててきました。自分自身やお子さんが、惠子先生に診察してもらったという人も多いことでしょう。
惠子先生が人生のほとんどを子どもの診察にささげてきた理由は、「子どもが大好きだから」。しかし近年は体力的な限界を感じるようになり、昨年9月、ついに「惠子先生」を引退しました。
現在は、東京と大阪を行き来し、自由な時間を過ごす「中島さん」。しかし、「大好きな子どもと関われる仕事が無くなって、自由な時間を持て余しています」と苦笑します。
そんな中島さんに、伊豆の国市の印象を聞くと、申し訳なさそうに、「現役の頃は市内を巡る時間もなく、病院と、移動中の車窓から見える景色が、伊豆の国市の全てでした。それでも、桜や山の緑などの自然を通して、美しい四季を感じることができました」と、中島さんらしい答えが返ってきました。
中島さんは今後、「旅行をしたり、子どもと交流したい」と話します。伊豆の国市にも旅行して、かつての「子どもたち」に会いに来てくれたらうれしいですね。

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