文字サイズ
自治体の皆さまへ

YOU and IZUNOKUNI(あなたと伊豆の国) 第22回

23/48

静岡県伊豆の国市

海瀬(かいせ) 俊子(としこ)さん
大仁女性の会 代表

■地域の絆を深める根付
「子どもたちの喜ぶ顔が見たくてずっと続けてきました」。そう話すのは、22年間、小学校入学前の大仁地区の5歳児に『桃の根付(ねつけ)(和風アクセサリー)』を贈り続けてきた大仁女性の会の代表・海瀬俊子さん。
東京出身で静岡県の高校教師になった海瀬さんは、20代のころ、伊豆の国市に移住しました。教師として多くの子ども関わった一方で、地域の活動ができなかったと感じていました。そのため、「退職後は地域と関わり、地域に貢献したい」と、当時の会長に誘われるままに女性の会へ入会しました。
海瀬さんが入会した当時の大仁町女性の会は、さまざまな社会貢献活動を行っていました。市になって20年近く経った現在も当時のメンバーが毎月集まり、『ひなのつるし飾り』作りなどの活動を続けています。
大仁地区の幼稚園・保育園を回る『桃の根付』のプレゼントを始めたのは平成15年から。桃には、悪霊退散、延命長寿などの厄除け効果があると言われ、根付には、「小学生になる子どもたちが、小学校でも安全に楽しく過ごせるように」という温かい気持ちが込められています。
メンバーも、毎年根付を贈るのが楽しみで、「子どもたちから元気をもらっている」とのこと。長年続けた結果、根付をランドセルに付けた子どもが登下校中に声を掛けてくれたり、子どものころに根付をもらった大人が覚えていて話し掛けてくたりすることもあるそうで、「贈り続けて本当に良かった。これからも続けていき、地域全体で子どもたちを見守りたい」と意気込む海瀬さん。
今後も大仁女性の会の『桃の根付』が、地域の老若男女の絆を深めていくことでしょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU