皆さんは、野菜に高血圧を予防する力があることを知っていますか?市内にはおいしい野菜がたくさん。この記事を読んで、食生活を見直しましょう。
脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)を引き起こす最大の原因は、高血圧です。血圧が160/100mmHg以上の人は、正常の血圧の人と比べ4倍も脳血管疾患にかかりやすくなります。さらに、高血圧の人は、肥満や血糖値の数値が高くなるなど、他のリスク因子を複数併存していることが分かっています。そのため、高血圧の予防に取り組むことは、脳血管疾患を予防する「カギ」となります。
また、伊豆の国市は、県内の高血圧の人の割合が多い市町ランキングで第10位。特定健診(国保)の結果から、市民の2人に1人が高血圧という状況になっています。
高血圧を軽視せず、皆さん一人ひとりがピンチに気付き、高血圧を予防していく必要があります。
○脳血管疾患発症と血圧との関連(薬を飲んでいない人)
mmHg…血圧などに使われる、圧力の単位。「最高血圧/最低血圧mmHg」
参考:高血圧に関するKDB分析と保健事業への展開
・高血圧の人の割合が多い市町ランキング
第10位
・脳血管疾患が原因で死亡した人の割合が多い市町ランキング
男性:第3位
女性:第7位
県内35市町
出典:平成29年~令和3年静岡県市町別健康指標
周りに高血圧の人が多いからといって安心してはダメです!
次のページの3つのポイントで高血圧を防ぎましょう。
高血圧の最大の原因は、塩分の摂りすぎです。血液中の塩分濃度が高くなると、塩分濃度を薄めるために水を取り込み、血液量が増えることで血圧が上がってしまいます。
POINT1 毎日の血圧測定
毎日血圧を測定することを習慣化し、常に自分の血圧の状態を把握しましょう。自宅で測る「家庭血圧」は、自身の健康管理の目安になります。
○家庭血圧
上:135以上
下:85以上の場合は要注意!
高血圧が続く場合は、迷わず医師の診断を受けましょう。
POINT2 減塩
1日の塩分摂取目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。しかし、伊豆の国市民は約10g以上の塩分を摂取しています。その塩分の約7割を調味料から摂っているため、薄味にすることが大切です。
○お手軽!だしの取り方
(1)市販のだしパックと分量通りの水を冷水筒(麦茶ポットなど)入れる。
(2)6時間以上冷蔵庫に入れて完成。冷蔵保管し3~5日で使い切る。
○実践しよう!減塩できる調理法
・味見をしてから調味料を使う。
・しっかりだしを取る。
・お酢やレモンなどの酸味を使う。
・香味野菜や香辛料を使う。
・味を中まで染み込ませず、表面にからませる。
POINT3 野菜マシマシで排塩
野菜に多く含まれるカリウムには、血液中の余分なナトリウム(塩)を体外に排出する手助けをし、高血圧を抑制する効果があります。
野菜には、カリウムのほかにも、活性酵素を除去するポリフェノールやカルテノイド、体調を整えるビタミン類、ミネラル、食物繊維も多く含まれています。野菜をたくさん食べることで脳卒中や心臓病、ある種のがんにかかる確率を低くさせることも分かっています。ただし、野菜だけ食べていれば良いということではありません。バランスのとれた食事を心掛けましょう。
▼野菜摂取量が多い人は、病気のリスクがダウン。
○胃がんの発症リスク
参考:国立がん研究センター
○循環器疾患死亡リスク
参考:NIPPONDATE80
食べると元気になる野菜。市内では多くの野菜が心を込めて作られています。
※詳細は本紙をご覧ください。
問合せ:健康づくり課
【電話】055-949-6820
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