原(はら)壮俊(そうしゅん)さん
ラジオ番組プロデューサー/コピーライター
■僕の『遊び心』を育ててくれたまち
優れたCMを表彰する日本最大級の広告賞『ACC賞』で、昨年、大手広告代理店に交じり、ラジオCM部門シルバー賞に輝いた、静岡エフエム放送(K‐MIX(ケーミックス))の原さん。
「新しいものをゼロから企画するのが好き」という原さんは、早稲田大学を卒業後、東京の広告代理店に就職しました。しかし、「多くの人が関わるほど、自分のアイディアが丸くなってしまう」という憂いから、より裁量権があり自由が利くラジオ業界へ転職。プロデューサーとして番組制作する傍ら、コピーライターとしてもCMを制作してきました。
「ラジオは映像がなく音だけなので、タレント力より企画力で勝負できる、僕向きのメディア」と原さん。今回ACC賞シルバーを受賞したのはクリーニング会社のCMで、番組スポンサーを降板する最後の放送で、「今までありがとうございました」というお別れのあいさつを何度も言い直し、最後まで手を抜かない会社の方針を表現したものでした。
原さんの作るCMは、独創性と意外性、そして思わずクスッと笑ってしまう『遊び心』に満ちています。その『遊び心』を育ててくれたのは、大仁中学校の3年間だった、と原さんは言います。「授業中、仲の良い友達と、先生に迷惑をかけないような罰ゲーム(例えば、問題が分からなくても手を挙げて、指されたら頑張って答える、など)をやって、学校生活を楽しんでいました。僕の中身はあの頃のままです」といたずらっぽい笑顔を浮かべます。「いつか、地元のコミュニティFMでもCMを作って、僕を育ててくれたこのまちに恩返しできればうれしいです」。
近い将来、FMいずのくにでも、原さんの『遊び心』に満ちたラジオCMが聴けるかもしれませんね。
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