第45回:糖尿病ってどんな病気?
食事を摂取すると、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)は一時的に高くなりますが、インスリンの力によってブドウ糖はすぐに細胞に入り、血糖値は元に戻ります。しかし、糖尿病であると、ブドウ糖が細胞に入りにくいので、血液中にブドウ糖があふれてしまい、血糖値が高い状態が持続します。
血糖値が高くても、初めは自覚症状はありません。病気が進行すると「のどが渇く」「疲れやすい」
「トイレの回数が多い」などの症状があらわれます。自分の血糖値を確かめるためにも、1年に1度は健康診断を受けることをおすすめします。
糖尿病予防ためには、規則正しい食生活や適度な運動が必要です。まずはできることを1つずつ始めて、糖尿病を予防・悪化しないようにしていきましょう。
《食事のポイント》
○食事は1日3回規則正しく、栄養バランスの良い食事をとり、食物繊維を多めに
○食べ過ぎに注意(腹八分目・脂っこいもの、甘いものは控えめに・よく噛んでゆっくり食事)
○間食は控える
○飲み物は、水や甘くないお茶にし、アルコールはほどほどに
《運動のポイント》
○有酸素運動(酸素を取り入れながら、体全体の筋肉を使う)
○レジスタンス運動(筋肉に負荷をかける筋力トレーニング)
○バランス運動(バランス能力を向上させ、「立つ」「歩く」などの基本的な運動をサポートする)
○継続的な運動(毎日続けられる運動が効果的・家事や階段の利用など)
(執筆者)NTT東日本伊豆病院 糖尿病看護認定看護師 平野 美佳
問合先:健康づくり課
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