このコーナーでは…「シニア・健康・医療・介護・障がい」に関する情報をお知らせします
■障がいのある人の困りごとに応じた手助けを
障がいの特性や種類、程度には個人差があるため、困りごとの内容は、状況や場面によって異なります。
まずは、障がいのある人にとって、日常生活で「どんな困りごとがあるか」を知ることが大切です。
少し工夫するだけで、障がいのある人もない人と同じように過ごす環境が整います。
◆肢体不自由
けがや病気などによって、手や腕、足のほか、体の一部が動かせないなどの障がいがあり、日常の動作や姿勢を保つのが難しい状態です。
脳に障がいがある場合は、うまく話せなかったり、記憶力が低下することもあります。
・立つ
・座る
・歩く
・食べる
・持つ
・着替える
・書く
・話す
◇こんなとき、どうする?
(1)車いすで移動や買い物をしている
▽本人の状態
・段差のある場所に上がれない。
・自分の力だけでスロープを上がれない。
▽対応のヒント
・手助けが必要か確認する。
・振動や衝撃に注意しながら、車いすをゆっくり押す。
▽本人の状態
・エレベーターのボタンに手が届かない。
▽対応のヒント
・「ボタンを押しますか」「何階ですか」などと声を掛ける。
・優先して乗り降りできるようにし、ドアを開けておく。
(2)コミュニケーションが取りにくい
▽本人の状態
・言葉に詰まったり、なめらかに話すことができない。
・意思とは関係なく、声が出たり、体が動く。
・会話の内容を理解できない。
▽対応のヒント
・短い言葉やわかりやすい単語を使って話す。
・伝わりやすい方法を確認し、文字やイラストなどを活用する。
・焦らせず、リラックスしやすい雰囲気をつくる。
◆内部障がい
心臓や腎臓、呼吸器、膀胱、免疫、肝臓などがうまく働かず、持久力がない、疲れやすい、排尿・排泄に不自由があるなどの障がいがある状態です。
◇こんなとき、どうする?
(1)心臓ペースメーカーをつけている・人工透析を受けているなど
▽本人の状態
・疲れやすい。
▽対応のヒント
・重い荷物があるときは、周囲の人が持つ。
・長時間立ち続けることなどがないように、席を譲ったり、椅子や車椅子を用意する。
▽本人の状態
・細菌やウイルスに感染しやすい。
▽対応のヒント
・風邪をひいている場合は、マスクを着ける、近付かないなど、感染させないための対策をする。
▽本人の状態
・症状が突然悪くなる。
▽対応のヒント
・救急車を呼んだり、かかりつけの医療機関に連絡する。
(2)特定の刺激で苦しくなる
▽本人の状態
・呼吸がしにくい。
▽対応のヒント
・決められた場所で喫煙する。
・冷房の風が直接当たらない席を用意する。
◆マークを着けている人を見かけたら
外見からはわかりにくい障がいのある人は、手助けや配慮を必要としていることを知らせるために、ヘルプマークやハート・プラスマークを身に着けています。
マークを着けている人が困っていたら、声を掛け、どんな手助けが必要か確認してから柔軟に対応しましょう。
◆対応するときは
本人の希望をよく聞くことが大切です。
◇接するときのポイント
・明るい声で
・ていねいに
・はっきり
・ゆっくり
・繰り返し
・具体的に
・目線を合わせて
・こども扱い・特別扱いをするような言葉を避けて
◇対応に迷ったら
・合理的配慮などの具体例データ集(内閣府)
・障がい者の差別解消に向けた理解促進ポータルサイト
※二次元コードは本紙11ページをご覧ください
問合せ:障がい療育支援課
【電話】22-1145
【FAX】22-1251
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