富士宮市は、数多くの文化財が点在する歴史のまちです。まちの魅力的なスポットを訪ね歩き、身近に見て・触れて・感じてみませんか。
■杉田地区 上稲子を通る身延道(みのぶみち)
武田氏や豊臣氏、徳川氏などの保護を受けた日蓮宗の総本山「身延山久遠寺(くおんじ)(山梨県身延町)」へ参詣(さんけい)する道を身延道といいます。
身延道には多くのルートがあり、富士川の西側に位置する身延山へ行くために、柚野から桜峠、上稲子を抜けるルート※1のほか、羽鮒で芝川を船で渡り釜口峡(かまぐちきょう)に架かるつり橋を渡って徒歩や船で内房に出て北上するルート、つり橋を渡らずに下稲子から十島(とおしま)(山梨県南部町)を通り井出から船で富士川を渡るルートの3つがありました。
現在では、橋や道が整備され、自動車や電車で行き来ができるようになり、当時の詳しい道筋は分からなくなっていますが、上稲子を通る道は、富士宮から身延山への一番の近道であったといわれています。
桜峠には、台座に「みのぶへ七里」と刻まれた文久2(1862)年に造立された題目塔(だいもくとう)※2や馬頭観音※3、勝軍地蔵(しょうぐんじぞう)※4が残されています。
※1…江戸時代末期に大宮町の造り酒屋の当主が記した「袖日記(そでにっき)」で利用したとされるルートの1つ
※2…南無妙法蓮華経と刻まれた石塔
※3…馬の健康や安全を祈願した石造物
※4…よろい、かぶとをつけ、軍馬にまたがっている地蔵菩薩。これを拝むと戦いに勝ち、宿業(前世の行いの報い)や飢饉(ききん)などを免れるとされている。
◇歩く博物館Rコース[上稲子地区]平家落人伝説の里をたずねるコース
市役所6階文化課、郷土資料館(文化会館内)、出張所または市公式ウェブサイトなどにあります。
【HP】トップページ→市民の皆さんへ→教育・文化・スポーツ→郷土資料館→歩く博物館
◇歩く博物館ガイドブック
全24コースの地図と解説付きです。
料金:500円
申込み方法:市役所6階文化課、埋蔵文化財センターの窓口で
その他:郵送で購入したい場合は、電話またはメールでお問い合わせください。
問合せ:文化課
【電話】22-1187【E-mail】e-bunka@city.fujinomiya.lg.jp
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