富士宮市は、数多くの文化財が点在する歴史のまちです。まちの魅力的なスポットを訪ね歩き、身近に見て・触れて・感じてみませんか。
■[上野地区]精進川浅間神社と「精進舎]
精進川浅間神社には、精進川の氏神が祀られています。『富士郡神社銘鑑(1929年刊行)』には、精進川村内にあった浅間神社、熊野神社、八幡宮を、文政5(1822)年に合祀※1し、社殿を造営したことが書かれています。
現在も境内には、瘡守稲荷大明神※2や天明4(1784)年、享和元(1801)年と記された石灯籠が残っており、祭礼の時には、鳥居の前に「熊野大神宮」「浅間大神宮」「八幡大神宮」の幟が立てられます。
※1 複数の神や霊を一つの神社に祀ること。
※2 疱瘡(天然痘)などの伝染病から地域を守るために祀られるもの。
◇境内に建てられた「精進舎」
明治5(1872)年、政府が学制※3を定めたため、全国各地に小学校が創立されました。
市内では、当時の上条村・下条村・精進川村・馬見塚村を学区とした小学校「芙蓉館」が上野地区に創立されました。
『富士宮市史 下巻(1986年刊行)』には、明治8(1875)年頃に「芙蓉館」から独立し、精進川浅間神社の境内に「精進舎」が創立されたことが書かれています。当時の富士郡※4では、神社や寺の建物が学校の校舎に多く転用されていましたが、「精進舎」は珍しい洋風建築の校舎でした。
明治18(1885)年に「精進舎」は廃校となり、現在は境内に「精進舎趾」の石碑が残されています。
※3 日本最初の学校教育に関する制度で、大・中・小の各学区制により、各学区に一つずつ学校を設けようとした。
※4 現在の富士宮市と富士市のほとんどの地域。
■歩く博物館 Bコース《上野地区》石造物をたずねるコース
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■歩く博物館ガイドブック
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料金:500円
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