育児中の女性が仕事に復帰したり、男性が積極的に家事や育児にかかわるためには、家族はもちろん職場や地域のサポートが必要です。それぞれの立場の人が望む暮らしをするために、できることを考えてみませんか。
■育児や仕事に関する考え方はさまざまです
「男らしさ」や「女らしさ」などのように、これまでの経験や価値観などによって、無意識に思い込みや決めつけをしていることがあります。
例えば、育児の場面では「ママがやるのが当たり前」や「パパは『手伝う』」など、母親が主役という思い込みをしている人が多く見られます。
◇こんなことを思っていませんか
・家事や育児は、女性の方が得意だ。
・男性は、働いて家計を支えるものだ。
・男性が持ってきている弁当は、妻が作ったものだと思う。
・デパートや病院などで、男性が受け付けをしていると違和感がある。
・仕事で定時に帰る男性は、やる気がない。
・単身赴任をするのは、男性だ。
・こどもが病気の時は、母親が仕事を休んで迎えに行くものだ。
◇家事や育児が得意な男性もいれば家計を支える女性もいます
育児中に「仕事で活躍したい」、「家事・育児に専念したい」と望むのは、人それぞれです。
「男性が数カ月も育児休暇を取得する必要はない」、「男性は、こどもの体調が悪い時に看病のために仕事を休めない」「育児中の女性には、責任のある仕事を任せられない」などの思い込みや決めつけは、その人たちの選択肢を奪うことになります。
■男性も育児休暇(育休)を取得しています
厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」によると、17.1%の男性が育休を取得しています。
しかし、取得期間が数日であったり、取得しても家事や育児をしない人、できない人も多いなど、さまざまな課題があります。
実際に、育休を取得した男性の声を紹介します。
◇30代 会社員 1人目の子・育休1カ月取得
沐浴や買い物、夜泣きの時にあやすのが私の担当です。生後2カ月くらいまでは、泣いてなかなか寝てくれませんでした。どうして泣くのか分からず、泣かれることがこんなに辛く、苦しいことだと知りました。
職場に復帰した後も、入浴と寝かしつけには間に合うようにできるだけ早く帰宅しています。
◇30代 公務員 2人目の子・育休8カ月取得
職場の人に相談したら、「おめでたいことだからぜひ取っていいよ」と好意的に言っていただき安心しました。こどもと一緒にいる時間も長いようであっという間なので、貴重な時間だと思って過ごしています。
「育休を取りたい」と考えている男性には、早めに職場へ相談することをお勧めしたいです。
問合せ:
・健康増進課
【電話】22-2727
【FAX】28-0267
・NPO法人母力向上委員会
【電話】78-0741
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