このコーナーでは…「シニア・健康・医療・介護・障がい」に関する情報をお知らせします
■あなたは大丈夫? 身近な病気を知ろう
◆慢性腎臓病(CKD)
Chronic Kidney Disease
慢性腎臓病は、腎臓の障がいや腎機能の低下が続く病気で、20歳以上の5人に1人がかかっているといわれています。
腎臓には、主に、血液をろ過し、老廃物などを尿として体の外に出すことによって、体の中をきれいに保つ働きがあるほか、血圧や血液、体内の水分量を調整したり、血液を作る働きがあります。睡眠中も休まず、健康を保つために重要な働きをしています。
◇早期発見・早期治療が大切です
慢性腎臓病は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。いつもより尿量が少なくなったり、むくみや貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れたときには、かなり進行している場合が多いといわれています。
一度悪くなってしまうと元に戻ることはないため、適切な予防や治療をせずに放置すると、透析や腎臓移植が必要になったり、心筋梗塞や脳卒中などの病気を引き起こすこともあります。
慢性腎臓病にならないためには、毎年、特定健診や健康診断を受け、機能の低下に早く気付き、予防することが大切です。
「要治療」や「要再検査」、「要受診」などの結果となった人は、早めに医療機関を受診しましょう。
◇こんな人は要注意
・糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクのある人
・喫煙している人
・塩分の摂取量が多い人
・間食が多い人
・メタボリックシンドロームの人
◇発症や進行を予防しよう
慢性腎臓病を予防するには、腎臓に負担をかけない生活や食事を心掛けることが大切です。
治療中の人は、医師の指示に従ってください。
▽肥満の解消・適度な運動
[BMI※の目安]BMIが25以上で肥満と判定されます。
※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
▽減塩・バランスのよい食事、適度な水分摂取
▽禁煙
▽お酒はほどほどに
[一日の目安※]
・日本酒…1合
・ビール…500ml
・ワイン…180ml
※高齢者と女性は半量
▽尿意を我慢しない
▽定期的に体重・血圧をチェック
◆CKDシールを活用して腎臓を守ろう
薬やサプリメントの中には、腎臓に負担をかけてしまうものがあるため、注意が必要です。
腎臓の働きが低下し、薬の処方に注意が必要な人には、医師の判断で薬剤師が「お薬手帳」にCKDシールを貼ります。
CKDシールは、腎機能の程度によって色が異なります。
薬について気になることは、薬剤師に相談しましょう。
問合せ:健康増進課
【電話】22-2727
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