富士宮市は、数多くの文化財が点在する歴史のまちです。まちの魅力的なスポットを訪ね歩き、身近に見て・触れて・感じてみませんか。
■[沼久保地区]富士川舟運沼久保船場跡
慶長12(1607)年、徳川家康に命じられた角倉了以※1によって富士川舟運※2の航路が開削されました。富士川舟運は、江戸時代から昭和初期まで、静岡県(駿河国)と山梨県(甲斐国)を結ぶ輸送の手段として利用されました。
沼久保には、船場(船着き場)があり、大宮町まで荷物を運搬する多くの人や馬が行き交いました。周辺には、船員が泊まる旅館や船を所有する輸送会社が立ち並び、物流や交通の拠点として栄えました。
沼久保には、山梨県から炭やムシロが送られてきたほか、沼久保からは、山梨へ茶や下駄、清水へ和紙の原料となる三椏や半紙、たばこなどを送りました。
しかし、流れの速い川での輸送は、危険で、死者が出たり、積荷が流されることもたびたび起きました。天候の影響を受けたり、積荷の量が限られたことから、しだいに、船から鉄道での輸送へ移行していきました。
明治36(1903)年に東京・甲府間に中央線が開通すると、富士川舟運は衰退し、さらに昭和3(1928)年に身延線全線が開通すると、輸送路として利用されなくなりました。
船場跡には、船をつなぐための「めど切り岩」が残っています。
※1 国内河川の舟運整備に取り組んだ京都の豪商。
※2 船で荷物を運んだり交通したりすること。
■歩く博物館 Pコース《沼久保地区》渡船と舟運の跡をたずねるコース
市役所6階文化課、郷土資料館(文化会館内) 、出張所または市公式ウェブサイトなどにあります。
【HP】トップページ→市民の皆さんへ→教育・文化・スポーツ→郷土資料館→歩く博物館
■歩く博物館ガイドブック
全24コースの地図と解説付きです。
料金:500円
申込み:市役所6階文化課、埋蔵文化財センターの窓口で
その他:郵送で購入したい場合は、電話またはメールでお問い合わせください。
問合せ:文化課
【電話】22-1187
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