■文化芸能を守り、発展させていく 青葉夢太鼓
▽青葉夢太鼓とは
青葉夢太鼓は、「青葉台地区に文化芸能を残そう」と、平成21年4月に青葉台地区まちづくり協議会が中心となり、宝くじの助成制度を活用して太鼓を購入し、発足しました。
今年で15年目を迎え、現在は小学生5人と大人8人の計13人で活動をしています。主な活動は、地区のお祭りや文化祭での演奏。そして毎年12月30日に開催される「全日本大学女子選抜駅伝競走富士山女子駅伝」での沿道応援です。発表の場に向けて、日々練習を重ねています。
▽富士山女子駅伝にかける思い
青葉台地区まちづくり協議会からの声かけにより、「富士山女子駅伝」の第1回から、沿道での応援に参加している青葉夢太鼓。第7区の坂が長く続く、選手にとってはとても過酷な場面を、太鼓の力強い演奏で応援しています。
平成26年から会長を務める田島由規(ゆき)さんは、「演奏する側にとっても、ふだんのお祭りでの演奏とは気持ちの入りが少し違います。走ってくる選手を応援するときの一体感を、毎年楽しみにしています。頑張っている選手を見ると、私たちもパワーをすごくもらえてうれしいですね。また、年末ということもあり、沿道での応援には、以前青葉夢太鼓のメンバーだった人たちも一緒に参加します。ふだんよりも多くの人と一緒に、楽しみながら演奏をする機会になっています」と話します。
▽文化芸能を守りたい
田島さんは、「先日、高校生の太鼓の演奏を聴いたことがあったのですが、若い世代が演奏することによる迫力を強く感じました。私たちの演奏とはタイプが全然違うけれど、『負けてられないぞ』と思いました。青葉夢太鼓には中学生や高校生といった若い学生がいないため、その世代の子たちにも入ってほしいですね」と思いを語ります。
青葉夢太鼓の今後について伺うと、「太鼓を心から楽しみ、音色に癒やされながらも迫力を感じて、文化芸能をいろいろな人に体感してもらいたいと思っています。親子で参加したい人や、少しでも太鼓の演奏に興味がある人は、気軽に声をかけてほしいですね。日本の文化芸能をみんなで守り、大切にしていきたいです」と笑顔で話してくれました。
富士山女子駅伝では、青葉夢太鼓のほかにも、太鼓の演奏などで、多くの皆さんに大会を盛り上げていただいています。今年は、沿道での応援などにも注目です。
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