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まちかどネットワーク

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静岡県富士市

■寄附車を活用した新しい支え合い
(一社)日本カーシェアリング協会

▽今年5月に静岡支部を開設
全国から寄附で集めた自動車を使って、災害時に被災者と支援団体に対して一定期間無償で貸し出す「モビリティ・レジリエンス」を行っている日本カーシェアリング協会(代表 吉澤武彦さん)。平成23年の東日本大震災のときに、宮城県石巻市を拠点に活動を始められました。今年の5月には、新たに静岡支部を岩淵に開設。今回開設された静岡支部は、九州支部(佐賀県武雄市)・栃木支部(栃木市)に次いで全国で3か所目です。
開設に伴い、軽自動車や普通自動車、軽トラックや商用バンなど、全国から40台ほど自動車が配備されました。
6月2日に県内全域を襲った台風2号による豪雨で、富士市災害ボランティアセンターをはじめ、沼津・静岡市のほか、愛知県豊橋市などへも車両を供給し、支援を続けています。
静岡支部スタッフの森政文(まさふみ)さんは「今までは、災害の発生から自動車の貸出開始までに3週間ほど時間がかかっていました。静岡支部ができたことにより、今回の台風2号では災害発生から3日目で貸出しを開始することができました。JR富士川駅やスマートインターチェンジが近くにある利便性のよいこの場所に設置できたのは、(福)富士市社会福祉協議会や、(株)ふじかわコーポレーションなど多くの人たちが支援してくれたおかげです」と感謝の気持ちを話してくれました。

▽災害時以外も活用できます
協会の活動は、災害時だけではありません。免許返納後の移動手段を確保する視点から、近所の人同士で車をシェアして助け合いの仕組みをつくる「コミュニティ・カーシェアリング」や、平時から車を必要としている人へ低価格で車を貸し出す「ソーシャル・カーサポート」など、日常的にも車を借りることができます。
この活動のやりがいについて、「会社からプレッシャーを与えられて、ノルマを競う企業の世界とは違い、『早く必要としている人のところへ車を届けたい』という自ら発するプレッシャーが多いため、やりがいを感じています。車を借りた利用者からの『助かりました』や『ありがとうございました』の声が、励みになっています」と笑顔で語ってくれました。
助け合いにあふれ、安心して暮らし続けられる社会を目指す日本カーシェアリング協会、車の寄附も随時受け付けているそうです。皆さんもぜひ活用してみませんか。

(一社)日本カーシェアリング協会 静岡支部
場所:岩淵751-1
受付時間:9〜17時
※貸出しは必ず事前に予約してください。
問合せ:【電話】070-1140-5458

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