皆さんの納めた税金が、この1年間でどのように使われたのかを確かめてみましょう。
■一般会計決算
◆歳入 年度内に入ったお金
▽歳入の約5割は市税
歳入の約50パーセントは、市民・企業の皆さんに納めていただいた市税です。令和5年度の市税の決算額は約478億円で、前年度と比較して約6800万円の増収となりました。
これは、経済社会活動の正常化による、景気回復に伴う個人市民税の増や、家屋の新増築、設備投資による固定資産税の増が主な要因として挙げられます。
▽市税の内訳
◆歳出 年度内に使ったお金
▽歳出は民生費が最多
歳出は、目的別に見ると、福祉関係の費用である民生費が約40パーセントを占め、最も多くなっています。
これは、国からの補助を受け、物価高騰対策として住民税非課税世帯等へ給付金の給付を行ったことなどによります。
次いで、教育費が13.4パーセントとなっていて、総合体育館の建設や学校給食の公会計化等を実施しました。
▽歳出を年間の市民1人当たりの金額に換算してみると…(前年度比)
総務費:4万2,328円(-870円)
教育費:5万4,593円(+9,048円)
民生費:15万7,287円(+6,957円)
※令和6年4月1日時点の人口(24万7,121人)を基に計算しています。
◆富士市の財政状況
○経常収支比率
悪化 89.4%→90.4%
市税など毎年度収入される財源のうち、義務的な経費など、毎年度支出される経費に充てた割合
経常経費、経常一般財源ともに増加したものの、公債費等の一般財源が大幅に増加したため、比率が悪化しました。
○将来負担比率
改善 69.5%→63.8%
自治体が将来支払う可能性がある負債の財政規模に対する比率
総合体育館建設事業などに係る債務負担行為(将来の支払いを約束した額)の減少により改善しました。また、早期健全化基準である350パーセントを大きく下回っており、健全な財政状況となっています。
○一般会計の市債残高
改善 761億円→754億円
自治体の借金の残高
普通債等では増加がみられたものの、全体的には、減税補てん債、臨時財政対策債を始めとして償還額が借入額を上回ったため、市債残高が減少しました。
■特別会計決算
特別会計とは
特定の事業を行うため、一般会計と区分けして設けた会計です。事業収益や一般会計からの繰入金などが主な財源で、行政と一体となり、経営・運営を行っています。
富士市には13の特別会計(令和5年度)がありますが、表中では駐車場事業特別会計、森林財産特別会計、財産区特別会計(5会計)を省略しています。
■企業会計決算
企業会計とは
法令に基づき、独立採算を原則に企業的経営で運営される会計です。
○水道事業
事業収益合計 40億9,310万円
事業費用合計 33億7,913万円
純利益 7億1,397万円
○公共下水道事業
事業収益合計 61億2,523万円
事業費用合計 50億1,313万円
純利益 11億1,210万円
○病院事業
事業収益合計 157億9,173万円
事業費用合計 157億9,487万円
純損失 314万円
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問合せ:財政課
【電話】55-2725【FAX】51-1479
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