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まちかどネットワーク

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静岡県富士市

■同級生が奏でるアンサンブル MAU(マウ)ハンドベルリンガーズ

○始まりは突然に
MAUハンドベルリンガーズは、吉原第一中学校を卒業した同級生10人で活動しています。毎年12月に開催している定期演奏会をはじめ、富士市総合文化祭や広見公園内にある旧稲垣家住宅での「かやぶき農家の癒やしのおんがく会」など様々なところで演奏をしています。令和4年には、富士市教育文化スポーツ奨励賞を受賞しました。
始まりは平成12年、中学校の学年同窓会で、幹事を任されたメンバーで行った余興でした。代表の土屋厚子(あつこ)さんは「“ハンドベルを持っているから挑戦してみよう”という提案から始まりました。“一度だけで終わるのはもったいない”、“もう少し演奏を続けてみよう”ということになり、それから20年以上続いています」と話します。
市内在住の同級生である日本舞踊家の公演「午(うま)の会」で初舞台。そのときに「MAUハンドベルリンガーズ」というグループ名が名付けられました。「MAU」は、メンバーが全員午年生まれということからローマ字の「うま」を逆さまにしたもので、大空へ「舞う」の意味合いも込められているそうです。

○ハンドベルの魅力
MAUハンドベルリンガーズが使うイングリッシュハンドベルは、一つ一つの音が合わさって演奏が成り立ちます。このグループは大小全部で5オクターブ61個のベルを所有、最大で4キログラムもあるベルを10人で手分けしながら演奏しています。1人10個以上のベルを担当することも。
メンバーの八木久(ひさし)さんに話を伺うと、「自主練習で、1人で演奏すると、何の曲を奏でているか分かりません。チームで一体となって奏でたときにメロディーが完成し、聴いたことがある曲になります。メンバーと心が通じ合い、一つの曲になったときに喜びや楽しさを感じます。曲ができていく過程が面白いですね」とハンドベルの魅力について話します。

○今後も仲間とともに
メンバーの皆さんに今後の目標について伺うと、「来年はグループ結成25年となる節目の年です。メンバーも高齢になってきているので、認知症予防も兼ねて、チームワークをモットーに、息の長い演奏活動を続けていきたいです。目指すは50周年ですね」と冗談を交えて教えてくれました。
すてきな演奏を聴ける次の機会は、6月2日日曜日の第56回富士市総合文化祭。グループの演奏テーマは、「運動会」。皆さんが聴き覚えのある運動会の曲も聴くことができるかもしれません。市内で活動している5つの団体とも共演しますので、会場に足を運んでみてはいかがですか。

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