近年は、激しい集中豪雨や台風が相次いでいます。昨年は、9月に千葉県を襲った台風13号の影響もあり、全国で1,471件の土砂災害が発生しました。梅雨の時期や台風の際は、大量の水が地中にしみ込み、「がけ崩れ」や「土石流」、「地滑り」の危険が増加します。今回は、土砂災害から命を守るための4つのステップを紹介します。
■日頃から家庭や地域で、次の4つのステップについて話し合っておきましょう。
◇Step1
土砂災害の危険区域を知る
市内には、土砂災害の危険区域が231か所存在します。土砂災害危険区域は「富士市防災マップ」や「ふじタウンマップ」で確認できます。自宅や勤務先周辺などに危険区域がないか確かめてみましょう。
※土石流危険渓流や急傾斜地崩壊危険箇所も併せて確認しておきましょう。
◇Step2
避難先を決める
土砂災害の避難の原則は「土砂災害の危険区域から出る」ことです。
日頃から、親戚や知人宅、町内会・区の公会堂など、危険区域外の避難先を考え、安全にたどり着ける避難経路を決めておきましょう。
各地区のまちづくりセンターは、早期避難場所として風雨が強まる前の段階で開設します。
◇Step3
情報の入手手段を確保する
気象や避難に関する情報をどのような手段で入手するか、事前に確認し、練習しておきましょう。
(1)テレビを使った情報収集
テレビリモコンの「dボタン」を押すと表示されるデータ放送で、市内に発表されている気象警報や降水量、河川水位、避難場所の開設状況を知ることができます。
(2)同報無線からの情報収集
市は「避難情報」だけでなく、「大雨警報」などの防災気象情報を同報無線でお伝えします。
大雨などで、屋外の同報無線スピーカーからの情報が聞き取りにくい場合は・・・
[同報無線情報を取得する方法]
・富士市防災ラジオ
FM・AM放送のほかに、富士市の同報無線(広報ふじ)を受信することができます。購入については、防災危機管理課へお問い合わせください。
・富士市メールサービス(同報無線情報)
【E-mail】t-fuji@sg-p.jpに、空メールを送信
※本紙のQRコードからもアクセスできます。
・富士市公式LINEアカウント
ID@848ilersで検索
※本紙のQRコードからもアクセスできます。
(3)パソコン・スマートフォンなどを使った情報収集
・「サイポスレーダー」検索
市内の雨量、水位情報のほか気象レーダーや、河川監視カメラの映像も見ることができます。
・「静岡県土砂災害情報」検索
市内の土砂災害のおそれのある場所のほか、大雨などの際には危険性を色で示した地図を見ることができます。
◇Step4
避難のタイミングを知る
避難情報や気象情報を「警戒レベル」として5段階に分け、危険区域に住んでいる人などが取るべき行動を、段階に応じて示しています(下表参照)。
・1 防災気象情報
防災気象情報は、降雨量などを基に、気象庁などが発表するものです。「土砂災害警戒情報警戒レベル4相当」など、警戒レベル相当の情報が追加して発表されます。
・2 避難情報
避難情報は、危険区域に住んでいる人などに避難行動を促すため、防災気象情報や土砂崩れなどの前兆現象があった場合などに市が発令します。
[1〜5の警戒レベルと避難行動]
■富士市防災アプリ「防災ふじ」を活用しよう!
「防災ふじ」とは、富士市の防災情報がまとめて分かる防災アプリです。同報無線でお知らせする情報や、自宅周辺の災害リスクを確認できます。
また、災害に備えて、自分だけのオリジナルの避難計画(マイタイムライン)の作成や、災害時には、避難場所の開設状況や混雑状況の確認ができます。
「防災ふじ」をダウンロードして、自然災害に備えましょう。
※「防災ふじ」は、本紙のQRコードからダウンロードできます。
問合せ:防災危機管理課
【電話】55-2715【FAX】51-2040【E-mail】bousai@div.city.fuji.shizuoka.jp
<この記事についてアンケートにご協力ください。>