■毎週土曜日に朝市を開催! 岳南富士地方卸売市場
○市場を知ってもらうために
富士市田島にある岳南富士地方卸売市場で、一般市民に向けた朝市が開催されているのをご存じですか?
この朝市は、主に毎週土曜日(祝日を除く)の8時から11時まで行われています。5店舗ずつある仲卸店と附属店のほかに、出店を希望する店舗が軒を連ね、旬の野菜や魚、菓子、乾物などの加工食品を販売。安くて新鮮な食材を求め、朝早くからお客さんが来場します。
岳南富士地方卸売市場は、昭和51年に公設市場として開設。平成25年に民営化され、富士中央青果(株)が管理者となり、運営しています。
「近年では、食用品から生活用品まで全てがそろうスーパーなどでの買い物が主流になり、市場は停滞し続けているのが現状です。市場に足を運んだことがないという人も増えていく中で、仲卸業者や附属店舗などの市場関係者から、『多くの人に市場の存在や機能を知ってもらう機会がほしい』という強い要望があり、昨年10月からこの朝市を開催することにしました」と、朝市を開催したきっかけについて、富士中央青果(株)専務取締役の杉澤佳巳(よしみ)さんが教えてくれました。
仲卸業者である佐野青果(株)代表取締役の佐野大輔さんにも話を伺うと、「運送業界の働き方改革などにより、遠くの産物がすぐに届かなかったり、高値になってしまったりするという問題も発生しています。しかし、市場では地元で仕入れたものを安値で提供できるところが強みです。地産地消の観点から、家庭でも地域の食材をもっと使用してくれるとうれしいですね」と、話してくれました。
○楽しみながら買い物を
杉澤さんに市場の魅力について伺うと、「市場は対面販売のため、店員と気軽にコミュニケーションをとることができます。並んでいる商品のお勧めの食べ方や調理方法を教えてもらえるなど、量販店では経験できない親しみやすさも魅力の一つです。もっと朝市を盛り上げていくために、楽器の演奏などを披露してくれる人の募集も行っています。サックスなどの楽器演奏を聴きながら、楽しく買い物をしてもらえるといいですね」と話します。
商品を手に入れるという目的だけでなく、お店の人と交流し、楽しみながら買い物をすることができる朝市に、足を運んでみませんか。
岳南富士地方卸売市場 富士中央青果(株)
【電話】53-7011
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